
光と要と美海の年少組3トップが海の故郷を目指すお話。
紡はまぁしょうがないにしても、ちさきが何だかんだで付いてこなかったのは、
美海にヒロインが交替した事を暗示しているのかどうなのか。
まぁメインヒロインであるまなかがいない以上、ヒロイン論争に意味ないですけど。
汐鹿生で何が待っているのかも気にはなりますが、
5人(+2人)の恋愛模様も何処へ転がっていくんでしょうねー。
コレ、毎回言っている気がしますが、それだけ気になるんですよねー。
ねー。
それでは宜しければ続きからご覧ください。






妙に可愛らしい海中懐中コンパスを頼りに、選抜隊は一路汐鹿生を目指して奥へ。
何やらでっかいドーム状の構造物が行く手を遮っていますが、
美海が近付くとこれまた良くわからないい感じに形態変化を遂げて、
その中へと彼女を取り込んでしまいました。
要するに何が起こっているんだか光達にも分からなければ、視聴者にも分からんと。







虎穴に入らずんば何とやら。
3人で手を取り合って幻想的な音の回廊を通り抜けた先には懐かしい汐鹿生の街並みが。
当然ながら民族大冬眠の真っ最中なので、人の気配も生活感も感じられないその風景、
ようやく光達の故郷に来れた喜びよりも、
その淋しい雰囲気に痛みを感じる部分が大のご様子です、お姫様は。






教授からの頼まれ物をセットし終えて、改めて街中を見て回る一行。
懐かしのオッサンも普段通りに椅子に座ったまま氷漬けになってます、
妙な生々しさがあって若干トラウマ風味に感じられなくも。
「ただ眠っているだけだ、目覚めれば全部元通りだ」と光は強がりますが、
言っている当人の光をはじめ、要や美海の表情もどんどん曇る一方。








「何怖がってるんだよ!? 冬眠してるだけだって言ってるだろ!?
そんな驚いたら皆に失礼だろ!?」
自分も感じている不安を、妹を怒鳴り付ける事で紛らわせようとしているのか、
大人げなく声を荒げる男子中学生の図。
お陰で只でさえ不安を感じていたお姫様が更に怯えてしまったじゃないですか。
いつもの如く要が割って入って来て一先ず落ち着きはしましたが、
妙なところで不協和音の兆しが聴こえて来てイヤーな感じ。






光や要が一旦自宅に帰ると言い出したので、お姫様は1人大人しくお留守番中。
さも当然の様にポッキー齧ってますけれども、
何故食べ物類は水分を吸収してふやけたりしないんでしょうね。
スナック菓子とかすぐドロドロになりそうなものですが。
海村内にはその辺りをフォロー出来る特殊は力場でも発生しているのか、
それとも海村製のお菓子は防水加工でもしてあるのか、不思議な世界です。
そうして自宅に戻った光はキチンと母親の遺影の前で眠りに付いている父親を発見。
5年も経つのに埃も全然被っていないのも神の御業によるところか。





眠る街を見つめながら、物思いに耽る美海と、
眠る父親を見つめながら、地上の事を語って聞かせる光。
相変わらず要の家の様子はここでも詳細を把握する事は出来ないんですね。
単純に物語に必要ないだけかも知れませんが、ここまで徹底していると流石に気になります。
あと、ポッキー咥えてアンニュイになっている美海はマジ美人。







段々、この美海に見えている花びら群が千本桜に見えてきました。
黒うさPの方じゃなくて千本桜景厳の方ね。
美海自身はこれをまなかの導きだと感じているみたいで、
必死にその後を追いかけて待ち合わせ場所から遠く離れて移動中。
地理も分からない初めての村を駆け抜けて、そうして辿り着いたのは廃校になった中学校。
海村の面々にとって様々な思い出が眠る、尊い学び舎でしたとさ。









『凪あす』後編は徹頭徹尾、美海を見ているだけで心が本当に癒されますね。
仕草の1つ1つが本当に可愛いだなんて、この世に生まれた奇跡そのもの、まさにエンジェル。
そんな美海は校内を探索しながら、かつての光達の過ごした記憶に想いを馳せます。
というか馳せていたら実際に周囲にその時の情景が揺らいで見えてきちゃって、
これもまた神の御業によるものなのでしょうか、謎の感動を覚えているところ。






自分が思い描いていた明るくて素敵な海の風景を幻視して気分が晴れたのか、
背比べに加わったり木琴に興じてみたりと1人でもお楽しみ中のお姫様。
一方、自宅から舞い戻った光と要は、待ち合わせ場所から姿を消したお姫様の姿を捜索中。
自分達が置き去りにした癖に、いなくなって慌てるとか勝手なお話よね。
美海にとっては初めての汐鹿生、行き先の候補なんて思いつく筈も無く、手分けする事に。







その頃迷子のお姫様は、やさぐれ眷属と邂逅中。
美海の誰何の声に、「ただのウロコ」だと淡々と繰り返すだけの問答の後、
どうしてもと美海が問い質すのはまなかの行方。
「美海が本当に知りたいのはソレではない」とうろこ様は取り合ってくれませんでしたが、
さて、じゃあ美海が本当に求めている答えとは一体何じゃろホイ。
うろこ様がわざわざ姿を見せたのはソレに答える用意があったからなんでしょうが。
嫌な予感がするー。














光達がようやく美海を見付けて駆けつけたと同時にやさぐれ眷属は再び失踪。
先程怒鳴った事を殊勝に謝罪しようとする光の声を遮って、
再び千本桜景厳の導きに駆け出す美海に連れられ、一行は未知の場所へとやってまいりました。
上から覗いて見るとソコにはおびただしい数の“おじょしさま”が山積している異様な光景が。
その中心部には、人間の手を模した石像らしきものがそびえ立ち、
更にその内部には見覚えのある女の子の影が薄く透けて見えております。







「まなか・・・・・・」
「ッ! 待て、光!」
「・・・?」
「紡が言ってたろ? 眠っている人間を、無理に起こしてはイケナイって。
どんな影響があるか、誰にも分かってないんだ」
目覚めてからずっと心に引っ掛かっていて、ようやく巡り合えたまなかの姿に心奪われ、
夢遊病者の如くフラフラ寄って行く光を押し止める、要の理知の声。
光もちゃんとそれを聴き入れて自重出来るだけ、十分大人でございます。
そんな2人のやり取りを上から傍観する事しか出来ない美海は、
またしても姿を見せたロリコンウロコに言葉の棘でチクリとやられて涙目中。
美海を泣かせるとか万死に値します、ヤスリで削られてしまえ。








光や要同様、全裸で眠り姫を演じるまなかの女優魂。
こういうのを見ているとちさきが冬眠しなかったのがつくづく悔やまれます。
というか光も要も、目を逸らす事も無く正々堂々と熱い視線を送っていますね。
これまで美海がずっと追いかけてきた千本桜景厳の正体はまなかの胞衣の欠片らしく、
どういう理屈か、まなかの身体から胞衣が少しずつ失われているという緊急事態。
それに気付いた光は後先考えずに薄い粘膜を蹴り破ってまなかを連れ帰ろうとします。
その前に上着を着せてあげる美海の優しさ、プライスレス。










いざ、まなかを連れて脱出しようとすると、突然周囲の様子が騒がしくなり候。
すわ、海神様がお怒りだと要は警鐘を鳴らしますが、事ここに至って光は聴く耳持たず。
その後を追って要と美海もこの場を離脱、千本桜景厳の導きに従って陸を目指します。
この選択を、ただ見送るだけのウロコ様はどう思っているのやら、物悲しそうに目を伏せるのみ。
それを後目に見やる美海も何か嫌な気配を感じているんでしょうが、時既に遅し。
まなかを必死に気遣う光の姿に複雑な想いを抱きながらも、一路陸へ。

次回「まいごの迷子の・・・」に続きます。
まなかの状態はどうなのか、まなかを連れ帰った事で海の状況がどう変化するのか、
まなかが戻ってきた事で再び主要キャストが勢揃いして、人間関係がどう動くのか。
次回は第2部の中間ポイント、物語の転換点となる大事なパートになりそうです。
男女七人凪物語、これからの展開に期待。
美海の胸の成長にも期待。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>