
うろこ様の試練を乗り越えて地上へと出て行った光とあかり姉さん。
至や美海のところに転がり込むのか、新しい生活を始める様ですが・・・。
まぁ流石に美海とのラッキースケベ的な新婚生活もどきが始まるなんて勿論無く、
またぞろシリアスな問題の連続で大変な事になるんだろうなぁ。
話がどう転ぶか分からないというのは面白い反面、精神的に消耗します。
それが“良い作品”である事の条件でもありますけどね。
それでは宜しければ続きからご覧ください。




寝静まった街並みをあてどなく彷徨う先島姉弟。
日中の会議の険悪な雰囲気から光やあかり姉さんの事を心配していた至と美海は、
そんな二人を見付けて家へと誘います。
光の姿を認めて父親の影に隠れる美海がらぶりー。




家族(※予定)仲良く団欒の食事風景。
一見冷めた態度を取っている美海ですが、内心はどう思っているやらニヤニヤ。
あかり姉さんもキチンと前の奥さんに気を遣うところも見せて、
家族内で上手くやっていけそうな雰囲気を感じさせてます。
湯呑固定制度。




あかり姉さんがここに泊まるのは、まぁ将来的な事も考えて当然の流れとは言え、
自分はお邪魔虫だからと、光は紡の家に泊めて貰おうとします。
そもそも布団も2組しかありませんしね。
そんな弟の気遣いを静かな声で止めたのはあかり姉さん。
何も言えずにいた至は姉弟の間に流れる微妙な空気を振り払う様に勢い込んで、
男女別で1組ずつ別れて寝るという謎プランを提案します。
この時は“至×光”と“あかり×美海”という別れ方だと思っていたんですが。






実際はこの通り、年少組と年長組で別れるというか、
あかり姉さんと至が夫婦二人きりになる形の、まぁでもこれまた納得のプラン。
子供達を寝かしつけて大人の時間を真面目に過ごす2人ですが、
そんな声を当然子供達も聴いていたわけで・・・。
そりゃ、それぞれ思うところも多いでしょうし、すんなり寝れる訳もありませんやね。




大人組が寝静まった後、今度は子供組のターン。
念の為に胞衣を湿らせておこうと風呂場を借りる光の下に、
やはり眠れなかったのか、美海がやってきてお喋りタイム。
あかり姉さんの為に何もしてあげられないと嘆く幼女に、
光は言葉や態度で示せないなら物でもいいじゃないかと、プレゼント計画を立案。
既に“良いお兄ちゃん”として存在感を示していますね、光は。






プレゼントを買いに張り切って出掛ける4人組+幼女。
比較的ラフな恰好だったり借り物だったり制服だったりの男性陣と違い、
女性陣はかなり気合れておめかししてきた模様です。
思わず光が照れて視線を逸らしてしまうくらい可愛い私服姿。
赤面する光の視界には、ちゃんとちさきの姿も入っていたんでしょうかね。











券売機の利用の仕方が分からず固まる光の下に現れた頼れる仲間。
用事があって街に向かうと言う紡にお願いして街を案内して貰える事になり、
こうしていつもの通りに仲良し5人組が全員集合です。
紡が一緒だと聞いてはしゃぐまなか、その様子を神妙な面持ちで見守る光、
その様子を神妙な面持ちで見つめるちさき、その様子を神妙な面持ちで窺う要。
この危ういバランスの上の関係性もいつ動き出すのやら。






電車に揺られてどんぶらこ。
どのくらいの距離にあるのか、やってきたのは都会的な街並みの真っただ中。
御上りさん宜しく高層建築を見上げてひっくり返る美海ぐぅかわ。
街中には胞衣用の塩水を備えてある店舗も点在しているという話を聞いて、
美海は自分が暮らす鴛大師市の、海村への協調性の無さを改めて感じてションボリ気味。
こんな幼女にも分かる事が大人達には分からないんですよね、悲しい話です。







今日の美海の目は今まで以上に煌びやかな光を湛えていて魅力的。
という事で妙齢の女性に贈る品として女性陣が考えたのはアクセサリ類。
店内を所狭しと走り回った美海が目に止めたのは、
人魚のイラストが入ったポスターで紹介されていた“人魚の泪”という代物。
当然お値段もそれなりにするわけで、光が無神経に無理だと騒いで美海は再びションボリ。
女性陣の取り成しでもっと中学生達のお財布に優しいお店へと移動する事になりました。
限られた予算内で気に入ったものを探すのは簡単な作業ではありません。




移動中、混雑するエレベーターの重量制限に折悪くちさきが引っかかったシーン。
周囲から無言の重圧をかけられてオロオロしている所に、
いち早く動いて助け出してあげる光はマジにイケメン。
こういうところで一瞬たりとも躊躇しないところが流石は光。
そしておそらくは光が動くだろうと確信を持って、
ちさきの為を思って敢えて動かなかった要もまた男前といえば男前。






咄嗟の事だったので強く掴み過ぎたのか、
赤くなっている部分を乙女の表情で見つめるちさき。
掴まれた時の光の手の熱さを思い出したりしているのでしょうか。
その恥ずかしさを誤魔化す様に話題をあかり姉さんの事に移して、
恋する女の子の強さについて語り合う2人。
「いつか・・・いつか、まなか・・・」
「・・・地上に行っちまうかもな」
「ッ・・・私、何言って・・・」
「まだわかんないけど、もしそうなったら俺、アイツを応援してやる」




「え・・・それってどうして・・・?
光はいつだってまなかを守ろうって、あんなに頑張って・・・」
「おま、何言って・・・」
「光、ずっと好きでしょ?」
「・・・あぁ?」
「・・・・・・まなかの、事」
「なッ!?」
驚く程冷静に、「自分の好きな子と他の男との恋を応援する」と口にした光。
同じ様な状況に立たされているちさきは光のその言葉に驚き、
これまで決して口にはしなかった、突っ込んだ言葉を投げかけてしまいます。
光の言葉が本当ならばちさきの恋心を邪魔する最大の要素が消えるわけですし、
ここはちさきにとっては非常に重要なシーン。
こうして計らずして大きな山場を迎えた街への遠征イベントは後半戦へ続きます。




CM明け。
今度は身の丈に合った小物屋さんにやってきて品揃えを吟味する一行。
やはりペンダント系がファーストチョイスの様ですが、
見た目に加えて値段がそれなりに張る事も条件の1つにあるらしく、
中々決まらないで悄然とする美海を紡が優しくエスコ-トしてあげてます。
それを微妙な面持ちで眺めるまなか。
まさか小学生に嫉妬している訳じゃあるまいな。




「優しいよね、誰にでも」
「つ、紡くん・・・?」
「そう、紡くん。アイツの事、まなかはどう思ってるの?」
「え・・・何で?」
「何でも」
おおっと、光やちさきがいないのを良い事にズバッと斬り込む要様。
普段は空気を読んで後方待機している分、
前に出る時は意外なくらい強引に出てくる男です。
ていうかここでこの質問をして、一体何を考えているのやら。




こちらはこちらで引き続き真剣10代喋り場モ-ド。
ハッキリとまなかへの恋心を諦める、まなかの恋を応援すると宣言する光に、
自分の恋心まで否定された様に感じて、上手く言葉にならない反論をするちさき。
光がまなかを諦めれば、ちさきにとっては喜ばしい流れな筈なんですが、
想定外のその状況を素直に受け入れられないのは、まぁ感覚としては理解出来ます。






エレベーター組が合流して再び6人PT。
光達が到着するまでの間に美海はプレゼントの品を決めたらしいのですが、
それがかなりお値段が張る代物だとかで、当然ながら予算オーバー。
急遽家に電話をして、お小遣い12回分前借と言う無茶振りを始めます。
渋る至をあかり姉さんが優しく諭して許可が下り、
意外と話はトントン拍子で進行するかと思ったのですが・・・。







残念ながら肝心要の“人魚の泪”自体が既に売り切れ御免で在庫ゼロ。
貝殻型のペンダントを御所望の幼姫様の為に、
従者一同は他の店を当たって同タイプの品物を見付けるべく奔走を開始します。
ツーマンセルで手分けをして大通りの店から下町情緒あふれるお店まで隈なく。







結構重そうな美海のリュックの中身は何かと思えば、
こういう時の為の緊急用の塩水だったとかで。
こんな重い物を背負って街中を光に置いていかれない様に駆け回っていたのか。
その事実に小学生女子の心意気を感じずにはいられません。
いやまぁ、結局のところ、胞衣が乾いたとかじゃなくて、単に転んだだけなんですが。









勘違いして塩水ぶっかけてしまった事を気に病んで落ち込む美海。
そんな彼女の心遣いを好ましく思うと同時に励ます意味合いも込めて、
他の海村メンバーも海水を受け取って水浴びパーティーを始めます。
元気百倍アソパソマソ。
こうしてエネルギーをチャージした面々は再びペンダント探しに向かいます。







ま、そんな都合よく見つかれば世話無いですけどね。
現実は非情です。
というわけで暗い雰囲気漂う帰りの電車内にて、
この状況を打開する窮余の一策を求めて話し合う一行。
そんな中、ふと紡が漏らした一言で何か気付きを得たらしい光と美海は・・・。






こうして無事にお手製の、この世に1つしかないペンダントを携えて凱旋なされました。
伊\店売りの既製品と違って拙い手作りの品物に心苦しさを覚える美海に、
あかり姉さんはとても穏やかな笑顔で心からの感謝の気持ちを伝えます。
こうして1つ1つ家族としての階段を上って行くんですねぇ。
まだまだ公に正式に認められるまでは遠い道のりですが、
本人達がブレずに諦めなければいつかそこに辿り着ける筈。
今回どうしても見つからなかったペンダントが、こうして届けられた様に。




巷に雪の降る如く。
雪の描写がここまで丁寧に描かれる作品と言うのも中々レアです。
というか雪が降っているのに全員半袖っていうのもかなりレア。
綺麗な光景にはしゃぐ美海の姿に心が温かくなりますが、
光達はこの現象を異常と捉えていて表情を強張らせています。
海神様やうろこ様が言っていた、陸と地上がまだ交わってはならないとする、
その理由の一端がこの異常気象なのかしら。

次回「知らないぬくもり」に続きます。
海と陸が交わってはいけない理由、
それについて喧々諤々の論議が為されそうな展開の次回予告カットの数々。
この勢いなら1クール13話くらいでお話が終わりそうにも感じますが、
ここから更に1クール以上、どういう物語が紡がれるのか期待です。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>