
『鬼灯さん家のアネキ』が実写映画化らしいですね。
アニメ化の話は何処へ行ったのか・・・。
弟君が水野さんにガチでボッコボコにされるシーンをアニメで観たかったです。
でも実写にも耐えうる作品なので、こちらはこちらで楽しみなんですけどね。
姉貴は良いけど、友達3人はどうなるのだろうか・・・。
さて本題は夏休み最終幕。
果たしてこのままもこっちは灰色の夏休みのまま、二学期に突入してしまうのか。
回が進めば進むほど傷は多くなっていきますが、
それでもめげないのがもこっちのバイタリティ&メンタリティ。
色々な意味で応援してます。
それでは宜しければ続きからご覧ください。






夏休みも残すところ残り10日足らず。
セミの抜け殻の様にその事実を茫然と受け止める我らがもこっちですが、
何と明日は優ちゃんと映画デートという、イベントデーだそうです。
下調べも入念に済ませ、準備万端。
相手が彼氏じゃなくて同性の友達だというのが若干アレですが、この際文句もありません。
というか相も変わらず優ちゃんを“ビッチ”呼ばわりしている時点で色々とアウトですしね。



そんなもこっちに早速天罰覿面。
急な用事が入って約束をキャンセルする旨が優ちゃんから告げられました。
物凄い楽しみにしていたもこっちはこの急転直下の報に暫し茫然自失。
思わず涙が零れるくらい、本当に楽しみにしていたんですね、リア充イベントを。





ネガティブ思考はアンストッパブル。
このまま愛想を尽かされて絶交されると恐怖に怯えるもこっちは、
心の中で自分の何がいけなかったのかセルフ反省会を開始。
セクハラメールを送ったり、セクハラ画像を送ったり、セクハラ電話をしたり。
・・・思い返せば返すほど、心当たりが多過ぎて更にパニックなもこっち。






優ちゃんは相変わらず天使だなぁ。
ドタキャンの理由は親戚の店のヘルプを頼まれたとかで、
喫茶店なのかな、お詫びにもこっちにケーキを奢るからと、
その店に遊びに来るようにお願いしてきます。
もこっち、ピンチっち。







というわけで、やってきました優ちゃんが働いているお店は、
お洒落でリア充カップル満載の“カフェ・オリーヴ”。
勿論ソロで来店しているのは自分だけという事で、
早くも帰りたい気分で一杯のもこっちはアンニュイな雰囲気を撒き散らしながら立ちぼうけ。










が、引き返すよりも早く優ちゃんに発見され、帰る道も閉ざされてそのまま入店。
中に入るとまた一段とエレガンスでゴージャスな感じに、
優ちゃんのこの胸がやたらと強調された店員の衣装。
もこっち、場違いってレベルじゃないくらい浮きまくりで精神が順調に削られていきます。






ケーキの名前が全然分かりませんけれども。
約束通り、ケーキを御馳走するという優ちゃんのお言葉に甘えて、
何となく気が引けたのか、語感が良かったのか、一番安いのを選んで注文。
優ちゃんはそれを受けて再び仕事に戻って行きました。
うーん、偉いなぁ高校1年生。
1日中ゲームと動画サイトと漫画で怠惰な夏休みを過ごしているもこっちとは大違い。










極上のケーキと極上のスマイル、セット販売プライスレス。
彼氏持ちであるとか、非処女であるとか、これまでも越えられない壁はありましたが、
こうして実際に高校デビュー成功者と失敗者の差を見せつけられたのは初めて。
常に光輝いて人生が充実している感全開の優ちゃんの眩しさに、もこっち更にアンニュイ。



だがしかし、そこで落ち込むだけで終わらないのがもこっちの流石のメンタリティ。
今回もこの経験を自分のランクアップに活かすべく、
帰宅後、母親にケーキ屋の知り合いがいないか尋ねます。
そう、自分もああいうお洒落な環境に身を置けば、優ちゃんみたいに輝けるんじゃないかと。
まぁ実際にどう転ぶかはさておき、こうして行動するのはとても大事。
















イメージトレーニングもかなりマニアツクな方向に転がっていますが、
リア充ビッチへの道筋も脳内で完璧に組み上げられ、準備万端。
明日からの新しい世界にもこっち涎が止まりません。
というか脳内自分アバター、可愛いですよね。
ちゃんとしてれば実際のもこっちもこれくらいのポテンシャルあると思うのですが。
妄想は人間に許された最大の娯楽である、とかの高名な学者様も言っております。






理想と現実がマッチしっているなんて、まぁそうそうあるわけも無いですよね。
正直このオチはバレバレだったので別に何も思いませんが。
もこっちは余りのショックに生ける屍と化し、一言も言葉を発する事能わず、
流れ作業の歯車として黙々と労働に従事するのでした。
この表情、まさに絶望。



帽子で癖が付いちゃいましたが、もこっちこの髪型可愛いですね。
やはり素材は悪くないの丘、ボサボサの髪の毛だけでも纏まると印象アップ。
ただまぁ、当の本人はそんな事は勿論関係無く、
理解不能の現状をどうにか納得させようと必死過ぎて表情が死亡中デス。
こうしてもこっちの人生初のバイト初日は恙なく終了。






精も根も尽き果てたもこっちは自宅のリビングで撃沈中。
最早冷房の効いた室内にいられる事だけが幸せとばかりにだらけてますが、
そんなもこっちの姿に、というかバイトを1日で辞めた事にお冠なのか、
母親から課せられるお風呂掃除と言う大役。
頼み込んだバイトを辞めた負い目もあるもこっちには逆らう術などありもせぬ。









お風呂場の掃除を終えたもこっちに、今度は窓拭きの指令。
流石に異を唱えるもこっちでしたが、母親の正論の前に気勢は削がれ、
更に畳み掛けてくるその威圧感に遂には敵前逃亡。
まぁ圧倒的に母親のいっている事は正しいので、どうしようもありません。
うわーん。







やるせない想いを貯め込んだもこっちは、
その足で衝動的に弟くんの部屋に突撃して完全な八つ当たりを敢行。
当然ながら弟くんの側は何故いきなりい罵倒されているのか意味不明。
罵っている内容も完全に負け犬の台詞ですしね。
もこっち不憫っち。







弟いびりも母親にバレて、更にストレスが溜まったもこっちは、
ぶつくさ言いながらも命令通りお片付けに着手。
不貞腐れモード発動中につき、弟くんへの理不尽な怒りも時間と共に増大してます。
子供の頃にはよくあるか事。











その後、かつての自分にとっては宝物であったものを次々とポリ袋に放り込んでいくもこっち。
過去に拘らない女は情け容赦なく仕分けろ済ませていきます。
まぁ捨てられない系女子よりは全然マシですけど、それにしても躊躇ないなぁ。
でも、こうして掃除して初めて出てくる昔の思い出ってありますよね。







時刻は夕刻、粗方片付け終わった部屋の中で、
謎の箱を見付けたもこっちは何気なく蓋を開けてみて、中身の蝉の抜け殻の山に絶句。
そして蘇る懐かしい記憶。
まぁ思い出したからどうという事も無く、結局捨てられるんですけど。
昔はこんなに姉弟仲が良かったのに、ホント何処でここまで捩れてしまったのか。





更に日は傾いて、片付けも全て終了。
かと思ったら再び見覚えの無いノートを見付けて中を見るもこっち。
それは小学生低学年時の弟くんの作文かな、初めは邪な気持ちで眺めていた姉ですが、
かつて弟くんが如何にもこっちの事を敬愛していたか、
その気持ちが感じられる内容にもこっちはいつしか神妙な表情に。
ホント、何でこんなに姉弟仲が歪んでしまったのか。







もやもやした気持ちを抱えるもこっちは、今夜見えるという流星群を見に近所の公園へ。
一緒に見る相手もいなく、1人でカップ麺をすすりながら夜空を見上げている己の身の上を、
やるせない思いで見上げている、これが夏休み最後の思い出かと考えると、
自然としんみり涙が零れて来てしまいます。
まるで最終回の様な、静かなもこっちの独白。









まぁでも最後はもこっちを不憫に思ったオスの野良猫と、
2人で仲良く楽しい時間を過ごせたんですけどね。
野良猫が餌付けされたとはいえ、こうしてあっさりと近寄ってくるというのは中々稀。
もこっち、人間以外にはモテるんですかね。
それもまた余計に悲しい話ですが。

次回「モテないし、二学期が始まる」少し大きい文に続きます。
夏休み終わりました。
そして二学期が始まります。
残り話数は3~4話でしょうか、流石に2クールは無いでしょうし、
そうなると何処でどう落としどころをつけるのか興味深いところ。
果たしてもこっちに幸せは訪れるのでしょうか。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>