
気が付けば『ドラゴンズクラウン』発売日までもう1ヶ月切ったんですね。
買うのかどうなのかはいつもの如くトロフィー次第なのですが、
マルチ関係のトロフィー次第ですよねぇ、プラチナ取れるかどうかなんて。
でもまぁやはり『オーディンスフィア』愛好家としてはプレイしたいところ。


キャラデザイン画が酷い事になっているのはかなり前から言われていた事ですが、
あらゆるオフゲーやオンゲーで弓使い至上主義者の私としては、
弓担当のエルフさんが可愛いのでまぁいいやーという感じ。
何であんなに顔と身体のバランスが極端で、しかも下半身が更に肥大化したみたいな、
あんな事になってしまったのでしょう、デザイン画。
でもゲーム中のキャラはこれでもかとカッコカワイイので、
実際プレイしたらそんなに気にならないのでしょうけど。

さて、今期私が感想記事を書いている中では大トリとなります、こちら。
最早残るはヒビキとヤマトだけという、
第1話を観た段階で誰がこんな終わり方を予想したでしょうかってレベル。
劉鳳とカズマかお前らは。
男、ただ前を向き、ただ上を目指す。
ただ前を向き、ただ上を目指す。
それでは宜しければ続きからご覧ください。








生きるとは―?
ヒビキ:選びつづけること
ダイチ:楽しむこと
イオ:意思を示すこと
ヤマト:守りつづけること
マコト:覚悟を決めること
フミ:求めつづけること
ヒナコ:表現すること
ケイタ:戦いつづけること
アイリ:探しつづけること
ジュンゴ:食べること
ロナウド:支えあうこと
ジョー:迷うこと
オトメ:育むこと
ダイチとジュンゴ………ある意味真理だけどさ。
これを見るとヤマトの決意の程が窺えます。
ジョ-やオトメ姉さんのも結構グッとくるものがあります。
それぞれが己の道を進んで、そして今ここに残ったのはヒビキとヤマトの2人のみ。
果たしてどういう形で結末を迎えるのやら。






最後の最後まで理性のヤマトと感情のヒビキという構図は変わらず、
これまで何度となく繰り返してきた、並行する意見のぶつけ合いがここでも。
実際問題、ヤマトが指揮を執って無かったら、
このポラリスの玉座まで2人も辿り着かなかったと思うんですけどね、
まぁヒビキもそれは認めてはいるんでしょうけれども、感情の整理がつかないだけか。
あくまで否定し続けるヒビキを前に、物寂しさを覚えるヤマトが切ない。




これまでの生き残りを懸けた戦いは、その全てが神の掌の上。
誰が生き残るかを争うだけの、駒同士の椅子取りゲームに過ぎないと淡々と語るヤマト。
それがまたヒビキとの間の溝を拡げたりしてますが、
分かったところで神の定めたルールに則って戦うしか道が無いのは確か。
結果を優先して過程を顧みないか、過程を重視して結果を二の次に置くか、
はてさて、正しいのはどちらなのか。




誰か一人の意思によって書き換えられた世界なんて僕達の世界じゃない、と。
そりゃまぁその通りかもしれませんが、このままヒビキが勝ったところで、
結局ヒビキ1人の意思で生み出された世界になる事に代わりは無いと思うんですが。
もしもこれまでと全く同じ、地続きの世界を望んだとして、
それはヒビキがそういう世界を選んだ結果なわけで。
“セプテントリオン”による審判に対する認識がヒビキとヤマトで違い過ぎー。
例えるなら歴史の教科書にこの“ポラリスの審判”を載せるかどうかで、
ヒビキは載せない派でヤマトは載せる派、みたいな。
上手く言えないけど、そんな感じ。



んーそろそろ頭が混乱してきた。
ヤマトが世界を書き変えたら、審判以前の世界は無かった事になるのかしら。
で、ヒビキが選んだら審判以前の世界は残るって事?
どういうこっちゃ。
もっともらしい事言ってるけど、その内容がかなりフワフワしてる気がするー。




「ヒビキ、“生きる”とは何だ?」
「………選び続ける事、考える事を止めない事。
そうやって世界は、未来へ繋がって行くんだ」
「その選択を間違い続けた結果が、今の世だ」
「そうだね、でもそれが俺達の生きた世界だ。
変えるというのなら、自分達の意思で変わっていかなければ」
言ってる事は正しくて反論の余地もないのは相変わらずのヒビキですが、
状況は既にそういう事言ってられる段階をとっくに過ぎてないかい?
世界は既に“無”に飲まれたわけだし、これから何を選ぶにしても、
それはその時点から新しく生まれた世界なわけで、
別に審判自体が起こらなかった世界とかじゃないですよね。




ヤマトの強固な意志がヒビキを押し込み、ケロちゃんがビャッコを圧倒し始める展開。
この展開は完全にヒビキの鮮やかな逆転フラグ過ぎる。
ヤマトはどうなんでしょう、ヒビキにもっと早い段階で、
それこそたこ焼きに興味を持った段階ぐらいで出逢っていれば、
何か今とは違う未来を選択したのでしょうか。
………いや、ないな、ヤマトだし。




「人間は常に独りだ」
「だったら! だったらどうして!?
どうして俺を名古屋まで助けに来たんだ!?」
「お前は………作戦に必要な駒だ、そうなる様に戦闘経験を積ませた」
「そういう事を言ってるんじゃない!
………どうして友達にしか届かない、
俺の“死に顔動画”がヤマトに届いたんだ!?」
「………ッ!?」
「本当に心の無い人間なら、友達になんかなれる筈ない!」
「………“友達”なぞ、戯言だ!」
………おや? おやおやおや?
さっきまでの不毛な言い争いから一転、風向きが面白い方向に変わり始めましたよ。
いやまぁ、この2人の決闘という形に決まった時から予感していた、
そして全国の視聴者が期待していた展開ではありますが。
いくら鉄面皮で己の心に仮面を被せても、ニカイアシステムは全てマルッとお見通し。




そして、物語序盤から涼しい顔で肉体を酷使し続けたヤマトに、遂に限界が。
寧ろここまで良くもった方だと言った方がいいのか、
連動して膝をつくケロちゃんにビャッコが情け容赦なく襲いかかり、
渾身の雷撃で何故か相打ち消滅。




「やり直そう! そしてまた、友達になろう!」
勝利を確信した者の余裕か、それとも本気でまだ友達になれると思っているのか、
ヒビキは最後の最後、こんな局面でもヒビキのまま。
ホントにブレない主人公ですね、思い切りがいいというか、
悩んでもすぐ道を見出してそこを突っ走って。
さて、ヤマトは果たしてどうするのか、このまま素直に手を取るなんてキャラでもないですけど。




肉体の限界を迎え、更にヒビキの言葉を受けて何か吹っ切れたのか、
ヤマトに似つかわしくない年齢相応の笑顔を浮かべ、
選んだ選択肢は戦闘続行。
それでこそ僕らのヤマトだぜ。
「私は私の矜持を貫く。
………友達というならヒビキ、お前が私を殺せ」







キター悪魔合体じゃー。
ネビロスとザオウゴンゲンを2身合体して新たに誕生したのは、
まさかの悪魔王サタンという超弩級、どのシリーズでも最強クラスのまさに切り札。
どう考えてもネビロスとザオウゴンゲンじゃ生まれない、
どころか明らかに特殊合体専用の悪魔を喚ぶとは、これがヤマトの本気。







最後の頼みの綱の、龍脈パワーも使い切り、これでヒビキは丸裸。
ヤマトはこの結果に少々落胆の色を見せながらも、
決着まで手を緩める事なく、サタンの極光がヒビキに降り注いで………。
さて、お膳立ては全て揃いましたね、ヒビキのターンが始まる時間です。






友達の悪魔が届いたよー♪
………ロナウドとジュンゴとフミ博士の悪魔が届いてないのは好感度が足りてないって事でしょうか。
厳密にはケイタ(もしくはヒナコ)からも届いてないんですが。
で、何のヒントも説明も受けず、さも当然の様に悪魔合体を始めるヒビキ。
















これは酷いイジメが始まる予感。
ベルセルクとルーグでゾウチョウテン、ローレライとじゃあくフロストでむらさきカガミ。
更にその2体の悪魔を合体させてアリオク、
スザクとパラスアテナでメタトロン、アリオクとビャッコでロキ。
やりたい放題とはまさにこの事、各種族最強クラスの揃い踏み。







「なん………だと………」
倍プッシュはまだ止まらない。
最早ヤマトのメンタルポイントはゼロだというのに、尚も手を緩めないヒビキは終着点。
レベルカンストのルシファー様まで辿り着きました。
悪魔に堕ちる前と悪魔に堕ちた後の対峙、今のヒビキとヤマトを揶揄しているかのような構図です。







超大型悪魔同士の激突。
最早相手の攻撃を避けるとか躱すとか、そういう概念すら存在しない、
まさに殴り合い宇宙といった様相、お互い無表情なものだから傍目には凄いシュールです。
そして互いに渾身の力を込めた最後の一撃がぶつかり合い、全ては光の中へ。







「………もういいんだ、ヤマト。君が一人で背負わなくていいんだ」
「本当に………私を、止めるとはな」
「約束だろ?」
「………………フ」
「きっと、また会える」
最後の闘いに終止符が打たれ、白と黒の羽根が舞い散る中、
ヒビキの胸に抱かれてゆっくりと眠りにつくヤマト。
悪夢のような一週間を生き残り、ポラリスに謁見する資格を得た者の名は久世響希。
まさしくその名の通り、人類に希望を与える救世の存在となれたのか、どうか。
彼がポラリスに願う世界は。
「ポラリス、俺の願いは………」

最後のアイキャッチは勿論貴方ですよね、最後までチートでしたヒビキ少年。
ヤマトとヒビキの“輝く者”コンビの抜きん出っぷりは恐ろしい。
イオがルーグ如きであくせくしていたのは一体何だったのか。
というわけでプロフィールの主力悪魔にルシファーが普通に追加されてますね。
なんてエゲツない表記でしょう、“主力悪魔:ルシファー”。

























それは1周目と同じ、でも少しだけ違う世界のお話。
1周目よりも少し前向きになって、少し積極的になった少年少女の紡ぐ物語。
“セプテントリオン”の出現しなかった世界で、日常を取り戻した悪魔使い達の姿。
長いので要約すると大地が相変わらず面白可愛いという事と、
維緒っぱいは最後まで存在感抜群だったのと、
乙女先生がやっぱり一番エロいと、
純吾と亜衣梨がやり直しの世界でもちゃんとセットでラブラブだっ感じ。







唯一、あの七日間、まぁ厳密には8日間ですけど、
その記憶を持ったまま世界のやり直しを望んだ響希は、
誰か一人が悲しみを背負わないでも済む様に、皆でより良い未来を選んでいく、
選び続ける様な世界を目指して………どうするんでしょうね。
個人の力でどうこう出来るものでもない気がしますが。
「ヤマト………!」
「大和様………お知り合いで?」
「いや………私に友達など、いないさ。………フ」




「生きるとは、悩み、苦しみ、
それでも考え続け、道を選び続ける事。
………そうだね、ヒビキ?」

最後の最後、大地と響希が手を繋いでいるみたいに見えるのが良いなぁ。
というわけで、これにて本シリーズは終了となります。
ヤマトが最初から最後まで格好良過ぎたなぁ、色々とツッコみ所はありますが。
後は思い返してみるとダイチの扱いに若干以上の不満も無いわけではないですが。
全体的にもちょっと人をさっくり殺し過ぎだったかなぁと、そこが勿体無かったです。
ヒビキ、ヤマト、アルコルの三角関係とかは全然良かっただけに、
それ以外のキャラが………。
やりたい事、表現したい事は分かるんですが、力点がボヤけてしまっていたかなーと。
そういえばアトラスの親会社が倒産したとか聞きましたけど、
アトラス、どうなるんですかね、実数を知らないからかなり適当に発言しますが、
結構優良部門というか物件な気がするので、どこか買ってくれる気がするんですが。
アトラスゲーは良ゲーが多いので、存続を切に願います。
ていうか『ドラゴンズクラウン』は大丈夫なのかしら。
ではでは、スタッフ及び関係者各位に感謝を、
そしてここまでお付き合いいただいた貴方に謝意を。
ありがとうございました<(_ _)>