
今回が最終回かと思いきや、もうちょっとだけ続くそうです。
流石に前回のあの状況から1話で終わらせられるわけがないですものね。
ともあれ、『問題児』の方が終わった分、ゆったりと記事の方は書けそうです。
タイトルに反して魔王ちゃんおt勇者様の出番が比較的少ない本作ですが、
そろそろ魔王ちゃんも戻ってこないとヒロインの座を火竜公女に奪われてしまいますよ。
それだけが心配。
それでは宜しければ続きからご覧ください。




何だか良くわかりませんが大変な事態が次から次へと起こっているようです。
小説で読めばもう少し分かり易かったんでしょうが、
流石に一回流して聞いただけでは数字の意味が理解出来ず。
要するに大変だそうですよ。
にしても火竜公女の角隠しの為とはいえ、面白い帽子ですこと。



商人達の裏でも魔王ちゃんの愛弟子達、討伐軍、そして暗躍する芳忠組。
それぞれがそれぞれの思惑を以て動き出す最終幕。
複雑に絡みあった問題の数々は、果たしてどの様に解き解され、
そしてどの様な結末へと繋がるのでしょうか。




勇者様達は討伐軍への具体的な対応策、冬場までの遅滞作戦について協議中。
そこへもたらされる、南方から迫る魔王軍の急報。
討伐軍だけで手一杯の冬寂王には軍兵を割く余裕はなく、
勇者様が1人で魔族軍1500を迎える事になります。
まともに殺し合うつもりが無いとはいえ、サラッと言ってのける勇者様かっこいー。




勇者様が魔族軍へ対応する事を宣言したのとほぼ同時刻、
財務長官となった勇者様の弟子と裸眼商人、火竜公女両名が会談中。
流石にやり手の裸眼商人、
財務長官相手に終始主導権を握りながら押し込む様に言葉を並べます。
彼も彼で、前回の魔王ちゃんからのメッセージで完全に肚が決まった模様ですね。
彼の隣でファーストレディの如く振る舞う笑顔の火竜公女の可愛さが半端無い。
まさかのカップリングですねぇ、ここ。




場面代わって魔族軍の下へと単身向かう勇者様。
転位魔法だけではなく、いつの間にかトベルーラまで使える勇者様。
只でさえ単独生命体としては相当に無双状態なのに、
この上魔法方面でも習熟してきたら手が付けられませんよ。
彼の脳裏を巡る、魔王ちゃんとの運命の出会い以降関わってきた面々の顔。
事ここに至ってもイマイチ立ち位置の良くわからない女魔法使いが、
何だかアンニュイでセクシーで印象的なの。




「蒼魔族か.長距離移動用の装備、糧食もあるな。
撤退させるとすれば、アレを狙うか」
「おーけー」
とか何とか言っていたら、出てまいりました女魔法使い。
どうも脳内で勇者様がちゃんと自分の事も思い浮かべてくれた事が分かるらしく、
何だか嬉しそうな無表情で加勢してくれる事に。
ようやくまともな出番が嬉しいだけかもしれませんけれど。




「ふぁーやっと出られた。お腹減ったなぁ、疲れたし。
全く、酷い目に遭ったよ」
うぇーい、完全に乗っ取られとるー。
いや、魔王ちゃんの言葉を借りれば汚染が進んでいるというべきなのか。
歴代魔王の御霊が向こう側に透けて見えております。



「何をする、この羽虫め」
「私は虫じゃない!」
約束通り、最早己の知る魔王ちゃんで無くなった彼女に向けて牙を剥くメイド長。
武力はからきしだった筈の魔王ちゃんも、
汚染が進んで完全に魔王として覚醒したからか、
コーリングレイスを気合だけで掻き消すという力技。
うーむ、見事に可愛くない。










「魔王様は賢くて聡明で理知的で、合理的で冷静でシニカルで、
嫌っていう程現実的なのに、はにかんだ笑顔は可愛いマイマスターです!
だらしなくて、着替えも洗濯も嫌がって、
掃除も料理もロクに出来ないけど、私の選んだ、私の運命なんです!!!」
常は冷静沈着なメイド長の、熱い熱い魂の叫び。
これは実に心打たれます。
幼少時に何があってここまで想いを寄せるに至ったのか、
戦争の行方とかよりもそっちの方が気になるお年頃。




ぎゃー。
本気を出した魔王の剣戟で、おもちゃの様に宙を舞うメイド長の右腕。
霊廟に響き渡るメイド長の苦悶の絶叫。
うぇー、見ている方が痛いー。
これもしも魔王ちゃんの意識が戻った場合、キツイだろうなぁお互いに、







さて、魔王ちゃんが裏で酷い事になっているというのに、
勇者様は女魔法使いとイチャラブ中。
こういうタバサや長門の様な無表情娘に弱い私には、彼を責める事なんて出来ません。
ぶっちゃけ好みどストライクなのです。
「彼女には勇者が必要なのです」
うーむ、前から思ってはいましたが、この突然変わった真面目な口調と表情。
やっぱ女魔法使い3姉妹って、脳内3姉妹だったんですかねぇ。
魔王ちゃんと出逢っていた様な気もしますが、それはそれとして。



こちらも話がどうやら話がまとまり、
いやまぁ文字では説明しづらいので割愛しますが、
要するに世界がより良くなる為の土台作りが着々と進行しているという事です。
そんな事よりも火竜公女の髪型が可愛過ぎてやばい。







魔法術式展開しだすと途端に熱血な次女に性格が豹変。
忸怩たる思いを叫びながら魔族軍2600、全員傷付ける事無く強制転移を狙います。
何だかんだで勇者様の願いを聞き入れる女魔法使いは良い娘。
しかしこれだけ風が強い上空で鉄壁を誇るとは。
某黒ウサギの様に魔法でもかかって………いそうですね本気で。




そして仕上げに魔界へ通じるゲ-トを破壊するのは勇者様のお役目。
これが勇者のみに使える究極の攻撃呪文。
いわゆる一種のライデインですね、いや、威力的にはギガデインの方か。
つーかこの人、ただのチート剣士かと思っていたんですが、
本当に勇者だったんですね、今ようやく合点がいきました。
いくら魔王ちゃんに転移魔法教えて貰ったとは言え、
ああも容易く個人レベルで運用できるのはおかしいと思っていたんですよ。
成程ねー。







討伐軍に気を取られている隙に奇襲を目論んだ芳忠さんの騎馬部隊と、
魔王ちゃんの愛弟子その3率いる石弓部隊の激突。
多面的多層的に戦争は広がり、全ての人間を渦の中に呑みこんでいっております。
新しい時代の担い手が古い時代の守り手になり替わる、
人間文明の過渡期とも取れる時代情勢。
これを全て仕組んだのが我らが魔王ちゃんなんですよねぇ。
こうしてその時を迎えて初めて、彼女の偉大さが分かるというものです。



魔界は別世界などでは無く、人間界の地下に存在した。
いわゆる一種のアレフガルドというヤツですね。
意外な事実に戸惑う勇者様に、
女魔法使いは“魔のモノ”になりかかっている魔王の下へ急げと檄を飛ばします。
実に1ヶ月ぶりの“まおゆう”揃い踏みまでもう少し。







「ねぇ魔王様? もう一回だけ、頑張りましょうよ………?
だって、あんなに黒くて、モフモフで、温かそうだったじゃありませんか」
あーメイド長が凄い死にそう。
咄嗟の機転で魔王の足止めには成功しましたが、これが限界。
四肢から力が抜けて、メイド長はその場にへたり込んでしまいました。
勇者様が到着した時に遺言を残して逝ってしまいそうで不安満載ですよ。
ヤレテクレー。






そして相見える“魔王”と“勇者”。
過去の魔王の御霊に汚染され、牙を剥き魔鎌を躊躇なく振り下ろす魔王ちゃんに、
果たして勇者様はどの様な決断を下すのか。
非情な現実を受け入れるのか、あり得る筈の無い奇跡を掴みとるのか。

次回『“待たせたな、わたしの勇者”“寝坊しすぎだ、おれの魔王”』に続きます。
すったもんだで冷や冷やさせられた本作品も遂に最終回。
軍事、経済、宗教、全ての分野でそれぞれに激しさを増す戦争は、
一体どのような未来へと繋がるのか。
魔王ちゃんと勇者様の物語は再び結びつく事が出来るのか。
来週を楽しみに致しましょう。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>