
今これを買おうかどうかで凄い悩み中。
「彩雲国」は好きで、これの内多分18巻くらいは既に買って読んでいるのですが、
引っ越しの際に全部売りはらってしまったので、
これを機に買い直したい熱が沸々と………。
イケメン揃いで曲者揃いの本作ですが、
何だかんだで主人公の紅秀麗は好感が持てるヒロインだと思います。
女性として男性に甘やかされるだけの存在になるなんで真っ平御免。
尊敬する先輩官吏に負けない様に、認められる様に頑張る姿。
いつも読んでいてジーンとくるものがあります。
好きなキャラで言ったら黄 奇人、
というか“悪夢の国試組”は全員好きですねーセットで。
仮面キャラの素顔がイケメンなのはありがちですけど、
奇人の場合は素顔も地声もイケメン過ぎて、
声を聞いただけで思考停止したり、素顔を見ただけで失神する者が出るレベル。
挙句の果てには一目惚れした主人公の叔母に告白するも、
「その顔の隣で奥さんなんかやってられません」と振られる哀れさ。
でも一番印象に残っているのは茶 朔洵。
あの愛の示し方は、正直予想の斜め上で。
秀麗も完全にトラウマになってましたからね、暫くの間。
今までの漫画や小説やアニメ等々全てのシーンの中でも、
あれ程静かで緊張感のあるお茶会は記憶にありません。

さて、止まらないのでいい加減本題に。
娘さんを僕にくださいと彼女の父親に会いに行ったら、
「私を斃せたら娘をやろう、
だがしかし、私に負けたら婿養子に入って貰うぞ」
そんな感じで決闘する事になりました。
果たして勝負の行方は。
それでは宜しければ続きからご覧ください。



古代ローマのコロッセオの様な場所で、大々的にイベントが開催。
たかだか個人間のデュエルだから、ものの数分で終わってしまうでしょうに。
いくら有名プレイヤー同士だからといって、
よくこれだけの人が集まりますね。



「もーバカバカバカ! 何であんな事言うのよ!」
勝手に決闘を受けたキリトにアスナ姫はお怒り。
怒り方が普通の女の子キャラでほっこりします。
やはり好きな人と2人きりの時は等身大。

何の勝算も無く団長は勝負を申し込んだわけではない。
キリトに〝二刀流”があるように彼にも〝神聖剣”があるとか。
攻防一体のチート級で、特に防御力が凄いそうです。
ユニークスキル発動中にスリップダメージ受けるキリトには、
正直キツイ相手よね。

「簡単に負ける気はないさ(キリッ」
それ負けフラグじゃないですよね。
キリトが負けると遊佐さんが元気になって鬱陶しいので、
どうにか頑張ってもらいたいですが。
そもそもサブタイトルからして不穏だもんなー今回。



満員御礼。
この時点で結構プレイヤー数も減っているでしょうし、
ここにいるのがほぼ全てのプレイヤーっぽい規模。
団長もこれは想定外だったようで、
苦笑交じりに謝ってきます。
という事はキリトの無様な姿を衆目に晒そうという、、
遊佐さんの差し金でしょうかね、コレ。




デュエルスタート。
勿論初手はキリトが先制。
〝二刀流”は防御主体の型だとか別ゲームで言われてましたけど、
魔法とかエンチャントが存在するこのゲームでは、
斬って斬って斬りまくる攻撃偏重のスタイル。



キリトの猛攻に〝神聖剣”も使わず、
単なる大盾で冷静に受ける団長。
そして的確な一撃でキリトを押し返します。
この時点で既に危険。



今度は団長のターン。
シールドバッシュが見事にクリーンヒット。
こんな大きい盾に体重乗せて殴られたら、
そりゃ思いっ切り吹っ飛びもします。



こちらの攻撃が全て盾で防がれるのなら、
防ぎきれなくなるまで攻撃の回転速度を上げるまで。
鬼気迫るキリトの猛攻を見守るしかないアスナ姫も、
その表情は不安で晴れません。








キリトの決死の攻めに団長の防御にも綻びが生まれ、
ようやく訪れた千載一遇のチャンス。
………しかし突如不思議な感覚に襲われて、
確実に入ったはずの一撃は盾であっさりといなされ、
体勢を崩したところに逆に一撃を貰います。
〝初撃決着”なのでこれでゲームセット。


晴れて〝血盟騎士団”に入団する事になり、
制服を新調したキリトのこの似合わなさは異常。
勝負の結果はともかくとして、
これはこれでペアルックな上に、名実ともに仲間になれて、
とても嬉しそうなアスナ姫。



巻き込んで申し訳ないと謝るアスナ姫に、
ソロ攻略も限界だし良い頃合いだったと受けるキリト。
姫も丁度いい機会だと思ったのか、
何故そこまでギルドを、人を避けるのか静かに問いかけます。
「βテスターだから、ユニークスキル使いだから
ってだけじゃないよね。キリト君優しいもん」




重い口を開いてキリトが語るのは、
やはり〝月夜の黒猫団”とサチの事。
その前から人嫌いはあったように思いますが、
アレが決定的だったのでしょうね。

「皆を、サチを殺したのは俺だ」
トラウマはいつになっても心に刺さり続けるもの。
彼等の死に様は一生キリトに付き纏うのでしょう。
サチの遺言もやはり逆に罪悪感を高めるだけだったか。


「私は死なないよ」
良い台詞ですけど、それって死亡フラグですよね。
いや、メインヒロインが言う限りにおいては大丈夫、か。
何だかとっても良い雰囲気で、思わず呼吸が止まります。




「だって私は、君を護る方だもん」
キスじゃないのかよおおおおおお!!
キリトも手を回そうとして止めるんじゃないよおおおお!!
とっととくっつけばかー。



さて、正式に入団したという事で、
フォワード指揮官から訓練を命じられます。
キリトは私の専属だとか何とか言い張る可愛い姫に、
副団長だからといって規律を乱すなと至極ごもっともな反論。
「アンタなんか問題にならない位、キリト君は強いわよ!」
うーむ、恋する乙女とはいえ、これは酷い。
逆にキリトが困っています。


「折角二人きりになれたのにー」
「すぐ帰って来るさ、ここで待っててくれ」
「うん………気を付けてね」
あれ、もう完全に付き合っているような雰囲気ですね。
昨日あの後何かあったのでしょうか。
そう思うと先程の明らかなキリト贔屓も納得。
姫が年相応の女の子らしくなってます。
にしてもキリトがリードしてアスナ姫が甘える感じなのは意外。
ずっと〝血盟騎士団”で気を張っていた反動かな、姫のは。

訓練としてパーティーを組むのは、
江原さんの粋な計らいで遊佐さんになりました。
同じ団員なんだし、過去の諍いを水に流そうぜという。
これは揉める。

「先日はご迷惑をおかけしまして…。
二度と無礼な真似はしません。許していただきたい」
丁寧過ぎて逆に気持ち悪い!
コイツ江原さんの前だからって良い子ぶりやがって。
そうやって影では新人イビりを仕掛けてくるんだろー。
………キリトもそんな事言いたそうな表情しています。

危機管理能力を見たいという事で転移結晶も没収。
どう考えても嫌な予感しかしない。
遊佐さんが大人しいのも相まって、嵐が吹きそうです。




そんなわけで訓練場所の55層。
一時休憩の際に配給された食糧を眺めて、
思わず駄目妄想に浸る、恋する少年キリト。
ホント、いつの間にそこまでアスナ姫を好きになったのさ。




遊佐さん本性顕すの早過ぎです。
彼の用意した水には麻痺毒が仕込んであったらしく、
江原さんともども身動きが取れない状況になりました。
遊佐さんの独壇場始まるよー。




犯罪者PTに襲われて江原さんとキリトが殺された、というシナリオ。
流石は遊佐さん、相変らず小者です。
楽しそうに江原さんを切り刻みまくり。




江原さん、良いキャラだったのに。
いや、むしろ良いキャラだったからこそでしょうか。
登場して10分も保たずにご臨終です。
惜しい人を亡くしました。


お次はメインディッシュ、
キリトを美味しくいただく番です。
殺人ギルドの方がお似合いだぜと皮肉を言うキリトに、
もう入ってるもんねーと遊佐さん。



1人愉悦に浸りながら拷問してくる遊佐さんに、
為す術無く抉られHPがレッドゾーンに。
ここで危機一髪大逆転の目は姫の乱入くらいしか無いか。
もしくは愛しのクラインか。



諦めかけたその時、脳裏に映ったのは姫の笑顔。
彼女の為にも、ここで死ぬわけにはいかない。
動かない筈の右手を愛の力で動かし、
キリトの反撃が始まります。
実際には時間経過で麻痺毒が弱まっただけでしょうけど。
そういう野暮な事を言わないのが大人のマナー。




抵抗虚しく、トドメの一撃が振り下ろされようとした瞬間。
やってきました、僕らのヒロイン。
その二つ名の通り閃光の様に駆けつけたアスナ姫。
宣言通りキリトを護る為に。

何でキリトの危機が分かったかと言うと、
キリトの位置をマッピングしていたら、
急に江原さんの反応が消えたから、そうです。
つまり〝カレログ”ですね。



「待っててね、すぐ終わらせるから」
恋は人を強くする。
アスナ姫、完全に殺る気です。
ちょっと強くなり過ぎ。



懺悔も後悔もさせる間もなく、一方的な決闘。
一言も言葉を発さずに無言で睨みつけながら、
遊佐さんを斬り刻む姫。
愛って怖い。




トドメの一撃を振り下ろす際、
命乞いに一瞬躊躇して剣が止まった、
その隙をついて悪足掻きに出る遊佐さん。
残念、ぼっちのアンタと違って、
こっちは2人で1人なんだよ。




己の右手首を代償に、
今度こそ本当にトドメの一撃を繰り出したのはキリト。
姫を、そして自分を護る為とはいえ、
自分の意思で人間を殺したという事実。
「この…人殺し野郎が………」




「………ごめんね。私の…私のせいだね………」
アスナ姫の責任では決して無いですが、
それでもキリトを殺人者にしてしまった原因は自分だと言い、
これ以上迷惑をかけたくないと別れを切り出す姫。
「私、もう………キリト君には会わない」



よっしゃあああああああああああああああ!
それに対するキリトのイケメンアンサー。
ここのモーションの付け方最高でした。
背中越しでも、アスナ姫は最初びっくりしたけど、
その後に少しぎこちないながらもキリトを受け入れている感じが、
非常に伝わってきました。
愛ですね。

「俺の命は君の物だ、アスナ。
だから君の為に使う。最後の瞬間まで一緒にいよう」
「私も、私も絶対に君を護る。
これから永遠に護り続けるから、だから………」
「君は、何があろうと帰してみせる。あの世界に」
何だか結婚式の誓いの言葉みたいですね。
お互いに命の危機を経験して、
ようやく気持ちを素直に伝える強さを得た様です。


「アスナ、今夜は一緒に居たい」
「………うん」
そして新婚初夜のお誘い。
こういうのはやはり男から言うべきですね。
顔赤らめてるッて事は、アスナ姫も意味理解してるのでしょう。
愛ってエロい。




逆にこういう時に潔いのは女性の方。
腕によりをかけた食事の後、おもむろに灯りを消したアスナ姫。
ここからは大人の時間です。
厳密には少年少女が大人の階段を上る時間。




メニュー画面から装備を次々と外していく姫。
驚きの余り完全に固まってガン見するキリト。
お前から誘っておいて驚くなや。
「こっち………見ないで………」




「キリト君も早く脱いでよ。わ、私だけ…恥ずかしいよ」
「や…その…俺はただ…今夜一緒の部屋にいたいという、
それだけ………の…つもりで………」
「えッ!?」
おいおいおい。
女性に恥をかかせるとは紳士のキリトらしからぬ所業。
例えそうでも空気を読んでいっちゃうのが紳士のマナーだろー。
案の定2人の間に気まずい沈黙が。



「ば…ば…馬鹿あああああああああ!!!」
ですよねー。
実際には勝手に勘違いして先走った姫にも問題はあるのですが、
こういう時は大体男性側に全責任があるとみなされるのです。
それが世の中の理。


ヒスで暴れて疲れたのか、アスナ姫は先にご就寝。
肩口が露わなので下着姿のまま寝てしまったんですかね。
キリトがほっぺをプニプニすると目を覚ましてこの笑顔。
あれ、事後?

とっても真面目な話をしているのですが、
それはとりあえず置いておいて。
遠目だと髪の毛でイマイチ判断付きかねましたが、
アップで見るとやっぱりブラ外してますね。
会話の雰囲気もお互いに柔らかくなってますし。
あらまー、これは本気でお赤飯準備しなきゃダメね。
おめでとうございます^^


「22層に森と湖に囲まれた村がある。
そこに引っ越そう。それで………」
「それで?」
「け………結婚しよう」
「………はい」
結婚きたあああああああああああああああああ!!
不束者同士ですがどうぞ宜しくしてあげてください。
夫婦でアイテムストレージ共有化という事は、
いつでも愛妻サンドが食べ放題ですよ。

次回「朝露の少女」に続きます。
OPで1人だけ未登場の例の幼女が満を持しての登場ですね。
とりあえず声が誰なのかでテンションが変わるのですが。
キリトとアスナ姫は末永く爆発すると良いよ。
ではでは、ありがとうございました<(_ _)>