
ついに風紀委員会との戦いに決着の時。
長い様で短かった本作品も残すところ2話。
果たして、闘いの行方は。
そして荒神となっためだかちゃんと生徒会執行部の明日は。
驚天動地疾風怒濤の「第11箱」、はーじまーるよー。



冒頭からクライマックス。
“乱神モード”のめだかちゃんを前に膝をつく9歳児。
ダンプカーの衝突と同程度の破壊力を持つ拳というのも恐ろしい話ですが、
その威力に耐えられる拳自身であったり筋肉であったりなわけで。
本当に人間超えてます。


それでも決して下を向かずに正面から視線を受け止める雲仙委員長。
その背に背負うは風紀委員会の看板。
友人を傷付けられた個人的な怒りで暴れるめだかちゃんに対して、
あくまで公人として己の信念を曲げない姿勢。
伊達や酔狂で9歳にして組織の長を担っているわけではありません。
「手前ェが獣のように戦うのなら、俺は人間の様に戦ってやる」




何だか主人公どっちだっけ状態。
敢えて自分の得意な屋内線に持ち込む+αの為に、
角度を調節してわざとめだかちゃんに殴られるという作戦。
無謀の様でいて非常に冷静で計算されています。

サブタイトルコール。
何だか最終回みたいなサブタイです。
もしかして2クールやったりしないかなー。

唐突に入る回想。
おっと、裸エプロン先輩じゃないですか。
貴方は流石にアニメで本格的な出番は無いですよね。
あったとしても来年以降。



流石、鍛えているだけあって復活も早い善吉くん。
さりとて下手に助太刀に入るにはレベルが違い過ぎて、
ただただ見守るしか出来ません。
「私の主義に巻き込んで悪かったな、貴様達」
「めだかちゃん!」
「後で腕章を返してくれ。これから私は、一人でやっていく事にするよ」

屋内にて、再び対峙するヒトとケモノ。
“乱神モード”の声はあいなま本当に頑張っている感じがしますね。
この声だけを聴いてあいなまだとは絶対にわからないレベル。


出ました“曲弦糸”。
しかも超が付く程お金のかかっている“曲弦糸”。
体格的には所詮9歳児なので、
直截的な暴力よりも搦め手変則手に特化しているんですね。
道具一式で一体お幾ら位なのでしょう。

「見たか聞いたか感じたか!
これが人間の知恵ってヤツだよ、この獣!」
勝利をようやく確信して気持ち良くなっているのはわかりますが、
公然猥褻罪でアウトです。
今更ですが、雲仙委員長の特服程では無くても、
めだかちゃんの本気にギリギリ耐えている特注制服も結構凄いものです。
ギリギリっていうか、半分はめだかちゃん自身が破ってた気もしますし。




糸が切れなければ、固定している土台ごと引き摺れば良いじゃない。
「私は生徒会長だぞ!
学園校舎の1つや2つ、動かせないわけが無かろうが!」
………うん。
俺の知っている生徒会長という役職と少し違う。
校舎が文字通り引き摺られて、何だか面白い形になっています。
たかだか1個人同士の喧嘩でここまでの被害が生まれるとか、
最近の高校は怖い所ですね。
一体誰が修繕費用とか支払うのでしょう。



最早万策尽きて、完全に日和モード入ってきた雲仙委員長。
それに反してどんどん人間離れがエスカレートしていくめだかちゃん。
まるでEVA初号機の暴走状態の様な立ち姿です。




トップ同士のタイマンを眺める事しか出来ない執行部員達。
改めてめだかちゃんとの“違い”を見せつけられて戸惑いを隠せません。
「喜界島、阿久根先輩。多分引き際があるとすればココだぜ。
めだかちゃんの側にいれば、これからもずっとこんな事が続く。
アイツにこれ以上巻き込まれたくないんだったら、
アイツの言う通り、確かに今が生徒会の辞め時だ」

善吉くんに言われるまでも無く、状況を理解し、そして選んだ答え。
敢えて口にしなくとも、想いは1つ。
キャーアクネセンパーイのイケメン度が更に3割増し。

「貴様は改心しなくて良いよ。貴様に明日は来ないからな!」
信念も何も無く、完全に殺る気全開ですね。
高潔な人格を脱ぎ捨てたらここまで堕ちる事が出来るのか。
逆にだからこそ普段あそこまで練り上げられた人格を纏っているとも言えるのか。

「そんなんじゃこっから先、生き残れやしないぜ…」
末期の時を静かに受け入れながらも、
めだかちゃんの在り方を結構真面目に心配する9歳児改め10歳児。
意外と面倒見が良い先輩なのです。


「もういい、トドメを差しな。
大好きな人間を守る為に、俺を排除してみせな」
「そうする!」
自分を排除する事で与えられるトラウマが、
めだかちゃんの今後に多少なりとも良い方向で作用するんじゃないかとか、
結局最後まであれこれ考えを巡らせているんですよ。
ここら辺は流石『十三組』の先輩。



「………やめろ、めだかちゃん。やりすぎだ」
人外同士の激闘に、危険を顧みずに割って入る執行部の面々。
ここで行かずして何処で行く。





「………離せ、貴様達。巻き込まれたいのか?」
「うん、そうだよ。私達は、黒神さんに巻き込まれたいんだ!」
「めだかさんに何と言われようと、俺達は生徒会を辞めません」
「めだかちゃん、俺達はもう二度と、お前を1人にはしないよ」
むー。
原作では泣かなかったのに、うっかり目から汁が。
この静かな演出がジワリと心に響きます。




ずっと誰かにそうして欲しかった。
ずっと誰かにそう言って欲しかった。
まるで憑き物が落ちたかの様に沈静化します。
これにて決着。

「雲仙二年生。貴様、生徒会に入らないか?」
「「「えッ!?」」」
いつも通りのめだか節。
やはりめだかちゃんはこっちの方が可愛いですよね。
“乱神モード”はあいなまの声帯も消耗している気がするのでご遠慮願いたいです。

「ざっけんなぁ!」
ですよねー。
個人的にはそれもアリですが、
組織として風紀委員会は現状雲仙委員長の力に依る部分も多いので、
やっぱり雲仙委員長は雲仙委員長のままでしばらく行くしかないですよね。




ともあれ、これにて一件落着。
良い笑顔で謝罪して仲直りです。
何だか雲仙委員長が次回以降の伏線的な台詞を喋っていましたが、
これからもアニメは続くのでしょうか。
「十三組の十三人」編までやるのもアリですよねー。



こちらもこちらで言いつけを破って駆けつけた女子2人。
中々羨ましい10歳児です。
「生徒会執行部は取締りの対象外とする」
生徒会執行部vs風紀委員会の抗争、その終結宣言。
とても嬉しそうな針音ちゃんの笑顔を見られて私も嬉しいです。

本作ベストカットで締め。
依然として副会長は空席のままですが、ようやく皆の気持ちの通じ合った執行部。
めでたしめでたし。

次回「黒神めだかがいなくても!」に続きます。
あ、やっぱり最終回なんだ。
オリジナル回っぽいですが、わざわざ作中で名前出したという事は、
「十三組の十三人」編もやるんですかね。
半年ごとかに。
それはそれで楽しみですが、ひとまず来週で一旦お別れです。
ラスト、楽しみにしています。
ありがとうございました<(_ _)>