
犯人のt解明と共に最終回を迎える本作。
「元々の旅の目的である“魔神”はどうしたんだよ」とか色々あるとは思いますが、
個人的にはある1点にスポットを当てて、そこを詳細に描き切るスタイルは非常に良いです。
下手に長く続けるよりはってヤツですね、本作はその中でも特に割り切りしまくりですが。
多少中盤が冗長になった感もありますが、放映開始時から言っている通り、
背景の雰囲気等、後は戦闘の描き方等、個人的に作画への評価は高かったので、
それでも飽きなかったというのは良作だったと評するに不足無しです。
別に作画崩壊しなかったとかじゃなくてね。
そんな作品が終わってしまうのは寂しい限りですが、これも運命。
最終回、楽しんでみてまいります、犯人が誰かも分かってませんしね。
それでは宜しければ続きからご覧ください。




































今回の犯行の手口は前回の説明通りだとして、
問題は誰がそれを行ったかという点、残念ながら現状では決め手はありません。
まぁ、雰囲気的に過激な発言していたモーラが疑われるのは当然の流れですが、
その空気を打ち砕いたのはチャモの「ノーラは犯人じゃない」という旨の断言。
その根拠として持ち出したのは、ハンスと共に発見した神殿に隠されていた石板と宝剣。
その石板には結界の解除方法と再発動方法という、現状を一気に解決出来る、
クリティカルな情報が記されているというトンデモ展開がやってまいりました。
まぁこの流れ自体がハンスとチャモのブラフの可能性もありますが、
ただまぁ、そこに書かれた封印起動条件である“石板の破壊”。
それをあのどさくさに紛れて実行したナッシェタニアこそが“7人目”、その結論に至ります。
一部では前から疑惑ランキング筆頭に挙げられていましたけどね。















頼みの綱のアドレットへの人情的な訴えも効かないと見るや、あっさり開き直る姫様。
自身の行動を講評するかの様に反省点や改善点を口にしますが、
一応その裏には単なる嫌がらせでは済まない、重要な真相がある模様。
というか事ここに至っても何とか姫の味方をしようとするゴルドフは忠義者ですねぇ。
チャモの求めに応じて素直に真意を説明するナッシェタニアですが、
「人間と凶魔の共存を図り、真の平和をもたらす為に“魔神”を復活させる」という、
おおよそ理解の及ばない言動に説明された側は余計に混乱状態に拍車が。
そもそも何でそんな事を考えるに至ったかの背景は不明ですが、
“六花の勇者”を排除すると宣言する、その目は完全にマジです。
























計画が成就した場合の脳内試算で、人間側の被害は“たった”50万人。
何でもない様にそう語るナッシェタニアの姿に、最早どうにもならない事を悟り、
アドレットの口から初めて「殺せ!」という叫び声が放たれ、それに従い勇者達が行動。
いくら応用力の高い“剣”の聖者とて多勢に無勢は火を見るよりも明らかですが、
攻撃を受けたナッシェタニアは鮮血に染まる事もなく、ゲル状に溶けて退散。
超上級凶魔のものらしい能力をナッシェタニアが使用出来たというのは、
彼女もフレミー同様に混血の落胤なのか、それとも凶魔がナッシェタニアに化けていたのか。
後者だと物語的につまらないから、前者の方なのかなぁ。
今回で最終回だなんて思えないくらい謎が残りそうな気配。












ナッシェタニアの逃走を許し、それを追いかけて他の勇者達が姿を消した後。
満身創痍のアドレットと、その護衛兼看護係として置いていかれたフレミーの図。
思えばハンスと激闘を繰り広げ、チャモとの戦闘に入り、フレミーからは逆切れされ、
モーラから嫌がらせを受け、ナッシェタニアに切り刻まれ、ゴルドフにブチかまされ。
よくもまぁ凡才の身でここまで生き延びたものですね、お蔭で身体はボロボロですが。
そんなアドレットを労わり、甲斐甲斐しく世話するフレミーの姿。
まさかあのフレミーの照れ赤面顔なんてものが見られるとは思いもしなかったですねぇ。
最後の強壮薬の口移しは安易に口付けの絵を見せない、良い演出です。
舌がエロいですしね。


















ここから一気に終わりに向けて大団円な雰囲気。
目覚めたアドレットはモーラの薬草によって傷がほぼ全快。
ハンスからナッシェタニアの逃走と、結界解除の報告を受けて和やかムードです。
反省し、皆に謝罪した事でモーラとのいざこざも最早過去のもの。
チャモやハンスは今まで通り、というか妙に仲良くなっているし、
ただまぁゴルドフだけは精神的ダメージが大きすぎて暫く再起不能でございますね。
そして肝心のフレミー。
ナッシェタニアを引き合いに出して嫌味を言ったり、頑なに表情を見せようとしなかったり、
恋愛初心者の如き不器用さを示していますが、その恋する表情は至高の味わい。
これだけで本作を見続けた甲斐はあったかと思われます。
ほんと可愛い。





































“鮮血”の聖者、ロロニア・マンチェッタ。
突然現れたアドレットの知己の女性が原因で、さっきまでデレだったフレミーがツンに逆行。
まさかと思ったら本当に、このロロニアにも“六花の紋章”があるとの事で、
折角ナッシェタニアを“7人目”として摘発したばかりなのに、新たな“7人目”とは・・・。
続いて凶魔にも怪しい動きが見えるし、報告によれば大群がこの森へ向かっているし。
取り敢えず結界を再発動させて凶魔を食い止め、アドレットの号令の下、
誰だか分からない偽者を含めた“六花の勇者”7人は“魔神”の領域へと進みます。
所謂、「俺たちの戦いはこれからだ」エンドですね、まぁそりゃそうなるでしょうとも。
再び“7人目”のあぶりだしと、そこにフレミー&ロロニアの妙な三角関係まで加わり、
今後ともアドレットの周囲には受難が待ち受けていそうです。
原作ではこの後も続くんですかね、そうなれば購入も検討しますが。
ありがとうございました、これにて本作は終了となります。
またの作品でも宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>