
秘密道具を欠いたままハンスに挑み、近接戦で圧倒され詰んだアドレット。
当然物語が続く以上はあの状況から生還出来たという結果に繋がるのですが、
それがアドレット自身の機転によるものか、ハンスの意志によるものか。
ナッシェタニア姫がハンスを疑っている事を加味すれば不可解な解放を演出するんですかね。
にしてもこれ、本当に“裏切り者”を特定するところまで全12話で到達出来るのでしょうか。
それとももしかして全24~25話くらいの予定が元々組んであるのかしら。
原作では小説5~6巻でようやく“裏切り者”の正体が判明したみたいな空気でしたが、
果たして果たして。
それでは宜しければ続きからご覧ください。



























慈悲をかける気は更々ないハンスに組み敷かれ、
絶体絶命の状況下から逃れたのはやはりアドレット自身の機転によるもの。
使用する自身も避けられない程の威力で互いの視力を一時的にゼロにしますが、
そんな中でも記憶にある地形把握とアドレットの発する様々な音を頼りに、
まるで見えているかの如く的確に追撃を仕掛けてくるハンスを感じ、
アドレットは“天才”と“凡人”の差を痛感します。
その逃避行は森に入っても衰えるどころか激しさを増し、
視力封じの効果も薄れてきて再びハンスに追い詰められる状況に逆戻り。
それでも逃げきれているのは、アドレットの基礎能力の高さだとは思うのですがね。
























秘密道具を捨て、実力勝負を宣言するアドレットの言葉を鵜呑みにするわけもなく、
何か隠し玉を仕込んでいると訝るハンスは警戒を怠りません。
見えない部分か、それとも捨てた秘密道具を利用して何かしかけてくるのか、
そんなハンスの思考を全て読み切ったかの様に、アドレットが秘めた奥の手は、
ハンスが一番警戒度を下げていた直接攻撃用の武器である剣。
柄のスイッチで刃の部分を射出することが出来るギミックを使用し、
完全に意表を突きながらも敢えて意図的にそれを外したアドレットの行為に、
思惑に乗せられていると分かりながらもハンスは一定の理解を示します。















が、まぁそれもこれもハンスが“7人目”だったら何の意味もない賭けなわけで。
「おいらが“7人目”だ」という言葉と共に斬りかかってくるハンスを前に、
丸腰のアドレットは必死に手を伸ばすも間に合わず、致命傷を受けて絶命。
・・・というのはハンスの殺気が為せる幻覚だったとか何とか、
この辺りの芸当はアドレット曰く“本物の天才”だからこそ為しえる技なのでしょうかね、
「そういう幻覚を見る様に斬った」と事も無げに言うハンスの格が違うのは確か。
ともあれ、死の間際のアドレットの表情と経験則から判断して、
ようやく1人目、ハンスのアドレットに対する疑いの目は解消される運びとなりました。
たった1人とはいえ、ある意味一番厄介な最初の牙城を突破したのは大きい前進です。
しかもそれがハンスですからね、今後の展開にも大いに役だちます。




















一方その頃、フレミー&モーラ組。
フレミーの案内で昨夜のアドレットの野営地までやってきますが、
念入りに足跡などを消している目標の足取りは終えず、追撃は頓挫中。
そうでなくてもあまり焦りの色が見えないモーラは急ぐフレミーを押しとどめ、
雑談交じりの探り合いともいえる世間話をする事を提案します。
フレミーがアドレットに特別な想いを抱いているとする言い方もどうかと思いますが、
最後に見せた厳しい表情と「必ずアドレットを殺せ」の念押しは、果たしてどういう心情か。
こういう事をされると視聴者側の疑惑度も上昇していくわけですが、
それもきっとスタッフ側の狙い通りなんでしょうねぇ、うーん、モーラか・・・。















一方その頃、ナッシェタニア&ゴルドフ組。
アドレットの無実を証明する為に根拠もなくハンスを犯人に仕立て上げようと、
あるかどうかも分からない、そもそも正当かどうかも分からない証拠探しを繰り返す、
そんな先入観ありきの偏った調査に固執する主人にゴルドフも流石に諫言不可避。
別に全てが全て感情的な反抗でもないと思うのですが、
そんなゴルドフの忠心は単なる嫉妬心だとバッサリ切り捨てられて可哀想に。
というかゴルドフの想いに気付いていたって、恋心の事を言ってるのかしら。
だとしたらいくら大義の前だといってもそれを些事として斬り捨てるのって、ねぇ・・・。
何だか嫌な感じになってまいりました。
16歳で子供扱いとか、一番してはならない事まで言い捨てて、世間の株価は大暴落。





















ハンスの協力の下、現場検証に勤しむアドレット。
何やら指紋採取みたいなノリで封印起動装置に吹きかけたりしてますが、
何でしょうね、本当に警察の現場検証みたいで面白くなってきました。
2人の、というかアドレットの考える可能性は聖者の持つ未知の能力の悪用。
他の誰も知らない、そして神殿の防護にも引っかからない隠密能力があれば、
確かにアドレットの証言と矛盾せず反抗も可能か。
ここで2人が何者かの気配を察知して、結局杞憂に終わったという描写がありますが、
それもその能力が実在するとすれば“7人目”が隠れて監視している可能性は高し。






























兎に角、そろそろ皆が戻ってきてもおかしくないと退散しかけるアドレットの脳裏に、
ハンスとの掛け合いの中で生まれた、とかある疑問点。
それを確かめる為にチャモへと探りを入れる必要を感じたところで、
今度は神殿入口を横切る不審な影に気を取られて追走。
その先にはある意味望み通りにチャモとの遭遇が待ち構えていたのですが、
性格を考えれば当然の流れとして、聞く耳持たずに虐殺スイッチはっけよい。
“沼”の聖者としての戦闘能力は雑に言えば召喚というか体内の魔物の使役か。
発動方法が余りに悠長過ぎるので、いう程最強か疑わしいのですが、
ともあれ、召喚された魔物の強さはハンスとアドレットが即時撤退を判断するレベル。
絶体絶命の中でも仲違いを起こさないアドレットとハンスの信頼関係は盤石か、
だとしてもこの状況を打破しないとどうしようもないわけですが、さて、
可能性としてはモーラが戻ってきてチャモを止めるくらいでしょうかねぇ。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>