
西森柚咲を新メンバーに加え、益々盛り上がる星ノ海生徒会。
ゲス坂の、相手の身体を短時間乗っ取る能力もここまで大活躍していますし、
これに代償無しっぽい美砂の発火能力が加われば一体どういう化学反応が起きるのか。
というか今更ですが、他のメンバーと違って美砂の能力は完全なものに思えますが、
その差は一体何処からくるのでしょうか、大体全員不完全な能力なのに。
いや、それとも操れる炎の量や時間に制限があるのかな、ゲス坂の5秒みたいに。
思えば友利や脳筋メガネの能力は不完全ですが、ゲス坂の能力はいう程不完全でもないし、
その辺りの判断基準が非常に曖昧というか主観的ですね。
そもそもこの“能力”が何なのか、その辺りが今後明かされれば自然とそれらも判明するか。
それでは宜しければ続きからご覧ください。









どんなに目覚めが悪い朝でも、歩未ちゃんの笑顔の力で元気百倍。
こんな可愛くて健気で元気な妹に朝食を作って貰えるなんて、ゲス坂は幸せ者ですね。
若干互いの味覚に、マリアナ海溝程度の落差がある事が悩みと言えば悩みなのでしょうが、
その程度の些細な問題など、愛の力の前には無いも同然です。
いやホント、色々な可愛さというものがある二次元世界ですが、
この作品における真の“可愛さ”というものを競ったら歩未ちゃんが優勝ですよ。
ピザソースに罪はない。




















というわけで転校生の西森改め、黒羽柚咲です。
流石は男女共にティーンからの支持を得る超人気アイドル歌手。
単なる自己紹介でも完璧なアイドル節を展開するサービス精神は天晴。
TVと変わらぬ可愛さで早くもクラスの(特に野郎どもの)心を掴んで離しません。
何故か脳筋メガネが煽動している様にも見えますが、気にしたらダメです。
そんな彼女の席は友利会長の隣。
先日既に顔合わせは済ませているので素っ気ない態度も変ではないのですが、
元々学校内で孤立している友利会長の横柄な態度に反感メーターが更に微増。
閉鎖空間での人間関係って難しいですね。
珍獣みたいな扱いに慣れているのか、柚咲の方は早くもクラスに溶け込んでいますけど。
一々アクションを取る度に脳筋メガネが煩いのが玉に瑕。


















協力者の来訪に備えて生徒会室に移動してからも、脳筋メガネの興奮は醒めず。
まぁこいつの場合は変に勘違いストーカー化したりせずに、
ちゃんと節度あるファンとしての行動に徹しているだけ問題はないか。
で、本題となる協力者の登場、小動物の様に怯える柚咲。
今回の目標の能力は“念動力”と、ある意味超能力の一番メジャーな代物です。
それだけに応用範囲も広いし、持ち主の性格如何では危険性もハイレベル。
とか思ったら容疑者は高校野球部の注目投手だとか。
既に友利会長が目を付けていたらしいですが、よく球種の握りなんて知ってますね。
分かる人には分かりますが、分からない人には何を言っているかサッパリな説明の後、
兎に角容疑者たる高校生に探りを入れる為、現地へと赴きます。
ここまで分かっているなら、容疑者は寧ろ投手じゃなくて捕手の方だと思うんですけどね。


















一体どういう権限を持っているのか、今回も練習場に直接乗り込んでの直談判。
前々回の弓道部部長もそうでしたが、とぼけるのが上手ですね、皆さん。
懇切丁寧にこのまま能力を使用し続けた際のリスクについて説明しますが、
残念ながら信じて貰えず、説得力を持たせる為に自身も能力者であると証明。
いつの間にやら美砂が憑依して発火能力まで見せたのは想定外でしたが、
ついでに吐き捨てた唾を前に苦悩する脳筋メガネの姿はもっと想定外でしたが、
ともあれ互いに納得がいく形という事で野球部同士の試合で白黒つける事に。
意地を張るべきところが絶対におかしい筈なのですが、何故か了承される謎。
さて、意地の悪い笑みを浮かべた友利会長の勝算とは何なのか。
念動力を使う瞬間にゲス坂に身体を乗っ取らせて使用不能にさせる、とかですかね。
友利会長や美砂の能力は出番ないですし、脳筋メガネの能力も使いづらいし。

































「ウチのピッチャーを打てないなんて、相手のバッターはひでぇなぁ」
決戦は日曜日。
初回の相手の攻撃はまさかまさかの三者凡退で完璧な立ち上がり。
にも関わらずの上記の友利会長の発言で盛大に笑いました。
こういうやさぐれた暴言こそが友利会長の魅力の真骨頂ですよね、興奮します。
下がったテンションも柚咲の魅力で即時充填出来ますし、中々良い連携です生徒会。
一方、相手投手の超能力ナックルも同様に全く打てず、苦しむ星ノ海打線。
にしても結局投手の方が能力者だったんですね、あれれ。
よく捕手の方はあんな物理法則を無視した球が捕れるもんだと驚きますが、
そうか、念動力を使えばコントロールも完璧に出来るんだから、
サインさえ間違わなければ一般人の捕手でも後逸する心配はないのか、あいやー。
友利会長改め友利監督もその事について訝しんでいますが、何か裏があるのかしら。
というか練習した事もないのに普通に捕球出来ているゲス坂達も中々どうして。






























お互いに譲らないまま、試合終盤。
こちらの投手の疲労が招いたピンチをゲス坂の能力で乗り切ろうとするも、
相手捕手の執念のホームスチールで失点を許し、痛恨の一点ビハインド。
いよいよ後がなくなって能力解禁、ここから本格的に少林寺野球の始まりです。
まずは脳筋メガネが能力に物を言わせたセーフティバントで出塁。
そして超能力も何もなく、普通に運動神経とセンスだけで魔球を撃ち返す美砂。
続く友利監督もウェストボールに対して執念の送りバント。
状況は2アウト2塁3塁、一打サヨナラの非常に美味しい場面ですよゲス坂さん。
ヒーローか戦犯か、まさに運命の分かれ道。
























こちらも意外と運動神経が良かった事がここで判明しました、
相手の魔球攻勢にファールで粘り続けるゲス坂のセンスは中々。
タイミングがあっていても打てない代物だと思うのですが、動体視力いいのかな。
ただ、タイミングが合ってきている事は相手も当然分かっている事柄。
絶対に打たれたくないという想いが必要以上の変化を生み、
それは捕手の予想の範疇を逸脱して、結果、後逸。
振り逃げ成立で2塁の美砂がサヨナラのランナーとして生還し、
見事試合は2-1で星ノ海学園野球部の勝利で幕を閉じました。
こちらは思ったよりも能力使いませんでしたね、まぁそれでこその勝利と言えるか。












約束が守られるかどうか、それ程に強い仲間捕手への想いを打ち明ける相手投手に、
きちんと明るい道を示して説得して、場を納める見事な友利会長のお裁き。
これにて一件落着なのですが、最後に1つだけ不穏な出来事がありました。
それは能力者である相手投手にゲス坂が乗り移ったらどうなるか、という実験。
結果として、ゲス坂側には乗り移った際の記憶は全くなく、
しかしどうやら相手投手側にも何らかの影響はあったみたいですが、
残念ながら一部始終を目撃していたのは友利会長だけなので詳細は分からず。
少しずつ能力の謎に迫っていく、その第一歩となる重要な事柄なのでしょうが、
まぁその内どういう結果だったのか明かされる時もくるでしょうて。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します<(_ _)>