
突然ですが、ヒル魔です。
時間が無い中でも、同時作業で結構漫画なら読む時間が取れるので、
本棚から引っ張りだしたり何なりで色々と読み返しているのですが、
改めてヒル魔の格好よさを再確認するわけですよ、「アイシールド21」を読む度に。
「弱虫ペダル」なんかもそうなんですけどね、いやはや、やはりスポーツ漫画は良い。
見返したくなるんですよね、展開や結末が分かっていても引き込まれる魅力。
古くで言えば「スラムダンク」や「俺たちのフィールド」「モンキーターン」なんかもそうか。
他にも記憶に残るスポーツ漫画は数多くありますが、手元にあるのはほんの一部だけ。
またぞろ集め出したい欲もありますが、あくまで追い追いですね。
それでは、特に流れとして繋がっていませんが、宜しければ続きからご覧ください。



コミックス2巻、まさに物語最序盤の頃の2人の関係。
要するに校内でも有名な天敵同士といったところでしょうか。
思えば第一印象が最悪なのはカップリングの王道展開なのに、
この時点ではこの二人の仲があそこまで進展するなんて思いもよらず。
そもそもヒル魔のキャラをこの時点で正確に把握なんて出来ませんしね、
後から見返せば「あー、なるほど」と思える伏線っぽいものはあれど、
普通に読んでいて確信が持てる程のものはないし、無理無理。
この最後の、クイズを中途半端に切り上げた場面も、
でもきっと計算づくだったんでしょうねぇ、使い道としてはこの時点から。
漫画家さんって凄いなぁと改めて思う次第です。



9巻&10巻での、アメリカ横断中と横断達成直後のシーン。
この辺りからようやく読者からも目に見えて始動し始める二人の関係性。
傍若無人でイケ好かないヒル魔が、実は人一倍努力をしていて、
それを表には決して出さずに他のメンバーを鼓舞して回る役を演じていると知って、
彼に対する評価を少し変化させ始めるまもりの図。
まぁヒル魔はヒル魔で決して自分の弱さを他人に晒す性格ではないのですが、
それをまもりにだけは自然体のまま見せている点について、
どう解釈するかが読者によりけりとなっているわけですが。
少なくとも最初からまもりの事はちゃんと認めていましたからねぇ、
考えるまでもない、今更の態度だったのやもしれません、後から思えば。


11巻、アメリカでの特訓を終え、帰国してからの大会メンバー選考にて。
これが最後の大会となる雪光が落選した事について、
他のメンバーが言えない事を代弁してヒル魔にぶつけたまもりの図。
自分でも答えが分かっているだろう、その質問に対して真面目な表情で、
茶化すことなく真剣な答えを返すヒル魔と、押し黙るまもり。
選手としては全員で戦っているわけですが、
部としてチームとしてのまとめ役がこの二人なんだと、再認識させられるシーン。
早く言えば、アメフト部を“家族”と捉えた場合のお父さんとお母さんですね。
手がかかる子供だらけなので、両親は大変です。



18巻&23巻の頃には互いへの信頼感を隠すところなく表に出している2人。
この頃のヒル魔は、いや、心の中では最初からずっとか、
チームメイトへの信頼を計算抜きで考えている事が明らかになっていて、
これまでの人気投票の連続1位が悪魔の陰謀ではなかった事を証明してましたね。
部の皆が信頼しつつも恐れるヒル魔と、こんな普通の絡みが出来るのは特別の証。
お互いに自然体ってのは見ている側も気持ちが良いもの。
それとは別に、このヒル魔の入場シーンの格好よさもまた格別。
ドライアイス先輩が良い感じで、演出に一役買っています。
高校生の大会でこんな用意を運営側が用意しているわけもないので、
きっとヒル魔の自前なんでしょうねぇ、そう考えると何だか可愛らしい限り。

30巻は関東大会の決勝、白秋戦で利き腕を折られたヒル魔が無理を押して戻る場面。
2巻で張っておいた伏線が長い長い時を経て、ここでようやく回収です。
正直いってこの2人のこういう絡みって、コミックス全38巻の中でも、
本当に両の手で数えられる程度しか無かったわけなんですが、
深読みしなくても、この2人の関係を特別なものと思っても罰は当たるまいて。
しかもこの後、折れた利き腕でパスを投げたりと無茶を繰り返して、
チームメイトは勿論の事、ベンチで見守るしか出来ないまもりはどういう気持ちだったか。
色々と思うところの多い、このシーンで一連のお話は終了です。

まぁそんな感じで言ってきましたが、
単純な好みで言えば女性キャラはまもり姉ちゃんよりも鈴音なんですけどね。
結局セナと良い雰囲気だったのはこっちだったので、
鈴音がメインヒロインだったという認識になるのか。
チアガールのリーダーとして最後まで出番を確保していたのは工夫かしら、
この頃のジャンプヒロインって途中から空気になる事が多かったですし。
元気で可愛くて積極的で、セナにはお似合いです。
漏れなくあのお兄ちゃんが付いてくるのがちょっと問題ですがけどねー。
そんな感じで、突然の漫画記事でした。
アメフトは一般的にルールも知られていないしとっつきにくい印象もありますが、
是非ともこの作品をきっかけにご覧になってみると面白いスポーツですよ。
と、何となくいい感じの流れを作って終わります。
でも本当に良い作品なので、結構なネタバレをしていますが、
気になった方は中古でもブックオフの立ち読みでもいいので、触れてみて下さい。
ありがとうございました、次回も宜しくお願い致します。
失礼します(*'ω'*)