今回は双熾の過去話ー。
内心の思惑がダダ漏れで楽しいです。
今回は今までの倦怠感を取り返すくらいの良回でした。
ある意味、この話をするためにこのアニメはあったんじゃないかというくらい。
ごめん、今日はここに書く小話ないや。
というわけで簡素にゴー。
内心の思惑がダダ漏れで楽しいです。
今回は今までの倦怠感を取り返すくらいの良回でした。
ある意味、この話をするためにこのアニメはあったんじゃないかというくらい。
ごめん、今日はここに書く小話ないや。
というわけで簡素にゴー。



量産型双熾。
羨ましいような気もしますが、表情が作り物っぽくて、あんまりそうでもない。
でもちょっと童顔なのが格別に可愛いのは認めてやらん事もないぞなもし。

幼少時から希少な先祖返りとして拉致監禁奉られていました。
どこの家も似たようなものか。
物理的に監禁しているのは流石にどうかと思いますが。
座敷童じゃあるまいに。



メイドを籠絡して。
お前は速水厚志か。
「孤独で可哀想な、人肌恋しい少年を演じれば、
大抵の女性は警戒を解いた」
そうやって、より権力のある女性へ。
逆によくそんな手練手管をあんな環境で身につけられたものです。
レディースコミックでも差し入れしてもらっていたのでしょうか。

そうして辿り着いた一族で最も権力を持つ女性。
ヒモの才能に溢れています。
彼女のペッとしての自由を得ることで、教養などを身に着け、更に手が付けられない程成長。



1年後、パーティでようやく見つけた、御狐神家以上の家柄の女性。



彼女に近づき、御狐神家から抜け出すことに成功。
いつものように籠絡作戦を行いますが。



普通に怒られました。
「図体デカいからって、マセガキが。アンタの相手は私の息子よ」
「男性ですか。初めてですが、頑張ります」
何をだよ!?



噂の息子。
勿論若かりし頃の蜻さまです。
「今日から貴様は私の玩具だ! 手始めに靴を舐めてもらおうか」
「はい」



プライドの持ち合わせも無い、己を持たない双熾に心底呆れる蜻さま。
本当に苦手なキャラなんですねぇ、当初から。
モノローグで思いきり“蜻蛉”と呼び捨てにしているのにちょっとトキメイたりラジバンダリ。

卍里ィーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

本当の自由を手に入れるまでの辛抱。
「やれるはずだ。装い、偽り、媚び、この身1つでやってきたのだから」
完全に歪んでますね性格。
慇懃無礼ここに極まれり。




やはり来ました凛々蝶様の手紙。
猫のシールが妙に可愛いです。
これをいそいそとロリちよ様がワンポイントとして貼っていたのだと思うと胸熱。
「これに良い感じに返事を書いておけ」
「これは、ご婚約者の白鬼院凛々蝶様からのお手紙では。良いのですか?」
「よい、面倒だ、相手をしてやれ」
「承りました」
………………。
若干殺意が湧きましたが、まぁいいでしょう。

ちよ様からのお手紙拝見。
ちょっとたどたどしい感じですが、それが初々しくて何だかメニアック。
というか、年齢を考えたら言葉づかいも字も綺麗。
これは中の人が書いたのでしょうか。
ご自愛くださいね。



「蜻蛉様自身を装いつつ、いい感じに返事を書くというのは無理だ」
さり気に酷い事言っていますが、正鵠なので何とも…。

結構努力して返事を書く双熾。
これがおそらく、“僕を救ってくれた”という事なのでしょうか。
感情の無い、自分の無い存在だった双熾が、人間らしくなるきっかけをくれた、と。
それだけ、凛々蝶様の手紙に真心がこもっていたという事か。

作り上げていく架空の蜻蛉像。
今の双熾の人格の下地はこれか。
もはや名前が同じだけの完全な別人。




彼女の話題に合わせて純文学やクラシック音楽に触れて。
好きな人や付き合っている恋人に会わせて趣味が増える事はよくある事。
それの変型とでもいうのでしょうか。
こうして手紙の中の、取り繕わない凛々蝶様と触れ合い続けたからこそ、
“本当の凛々蝶様”を見失わずにいてくれたのか。
ちゃんと考えられた話ですねぇ。

凛々蝶様がどんな事が好きで、どんな事が苦手で、どんな事に感動して、どんな事に傷付いて。
なまじ直接的な面識がない事で、逆に存在が大きくなっていく。
質は違えど、お互いこの文通に真摯に取り組んだからこそ、余計に。
「自分は…“彼女”に感化されていたのだ」






夏休みの間、凛々蝶様がご来訪。
ばばーん。
いつも通りの凛々蝶様。
「ハッ、まずは出迎えご苦労、とでも言っておこうか」
「あれが我が婚約者殿だ。どうだ、驚いたか?」
「いいえ」
内心めっちゃ動揺している双熾。
自分と同じように、向こうの手紙も代筆だったんじゃないかと思います。
まぁ、そりゃそうよ。
自分が落胆している事に驚く双熾。



「手紙の主があれで幻滅しただろうが、まぁ嫌ってやるな」
「え、ご本人が書かれてらっしゃるのですか?」
「勿論だ」
言うても蜻さまも結構凛々蝶様の事わかってるんですよね。
今現在でも多少そういう感じは受けます。
何か理由があるのか、単なる反抗期なのか。
普通に応対していれば、普通にCP成立したような気もするのですが。
蜻さまに普通なんて、無理か。




「同じじゃない、彼女は、自分の様な無情な人間では無い]
本当に不器用で自分の様な処世術などとは無縁で。
本当はとても繊細で傷付きやい彼女。




「幼くとも日々色んな事を敏感に感じているのに。
誰がそれを知っているのだろう、誰がそれに気付いているのだろう」
初めて芽生えた、真似事ではない、完全に己の内から沸き起こった感情。
無機質だった双熾の顔に、初めて人間らしい表情が浮かびます。




短くはない時間が経って。
それでも未だに凛々蝶様との文通は続いています。
双熾がそう望んだかはさておき。
「蜻蛉様にその気はないのですか?」
「何だ、貴様がその気になったのか?」
「ご冗談を。大事な主人のご婚約者ですよ」
略奪愛。
蜻さま結構これマジで言っているっぽい。
双熾の答えを分かっていて冗談めかしていますが。
逆にそういいうの程この人マジな気がします。

「ただ、彼女を見守りたいと思った」
それも1つの恋愛感情が土台にあると思いますけどね。
言うても感情的に未熟な双熾ではまだ理解出来ない話でしょう。



子供の頃の話を聞かれて。
初めて自分の事を書いてみた。
少しずつ、今まで誰にも見せなかった“自分”というものを意識していく。



ロリちよさんからお手紙ついた。
「今まで、蜻蛉さんをどこか遠くに感じていました。
初めて、少し近づけたような気がします。
初めて、本当の貴方が見えたような気がする」
「『初めて』と言ってくれた。初めて書いた本当の自分に」
初めて感じる、喜び。
双熾がそうであったように、凛々蝶様も自分の事をちゃんと見てくれている、わかってくれている。
その事がこんなにも嬉しい事だなんて。

「はい、そうです。こんなに乏しい者が僕の正体です。気付いてくれたんですね。ありがとう。
貴女に出会って僕も、色々な事に気付きました」
完全に傾倒。



ついに双熾も青鬼院家を出る事に。
春からはSSの仕事に就くそうです。
「蜻蛉様のお世話がしたくて」
いけしゃあしゃあ。

「ただ誰よりも御側に。望むことはそれだけだった」
完全にストーカー。
どこから凛々蝶様入館の話を聞いたのでしょうね。
婚約者の情報くらい入ってくるのか。
長い長い回想を経て、ようやく原点回帰です。




「あの手紙は、私が書いていたものではない」
「凛々蝶様…」
「知っているが」
まぁ、そうでしょうね。
第三者からしたら特に驚く様な事でもないです。
蜻蛉様も、凛々蝶様が見抜いている事知っていてこんな茶番仕組んでいるんじゃ。

と、思ったら、割とマジで驚いた顔してます。
うそーん、みたいな。


「僕が待っていた“あの人”は君じゃない」
「気付いて…くれた…」
あまりにも凛々蝶様がイケメンで、あまりにも双熾が乙女です。
まぁ精神的にはそんな感じであってるか。

凛々蝶様拉致監禁inエレベーター。
突然なんなのでしょう。
負け惜しみなのか嫌がらせなのか。
後者と見せかけた前者か。

「これを見よ、許嫁殿!」
「汚い字だな」
容赦なく一刀両断。
こうやって凛々蝶様が本心をズバズバ言える相手という意味で、蜻さまとのCPもアリなんですよね。
双熾がいなければ、ですけれど。
にしても脈絡なさすぎでよくわからんちん。




「これが理由だ、許せ」
「…ッ!?」
「これでも後悔したのだ。お前達は勝手に仲良くなるしな」
「………?」
デレ入りました。
まさかまさか、蜻さまが本心を語ってらっしゃる。
これは明日はローションの雨が降りそうガクブル。
というか、そんな理由だったんかい。
思春期の少年的なものが蜻さまにもあったんですね。
トキメキ。




「あの手紙を代筆していたのは、双熾だ」
「…ッ!?」
「ではな、また淋しくなったら邪魔しに来るぞ」
やーかっけぇ。
蜻さまマジかっけぇ。
照れ隠しのような本心も捨て台詞に残して。
双熾もそうだけど、蜻さまの株価もかなり急上昇。




だから僕の事を知っていてくれた。
だから僕に気付いてくれた。
全てを知った、全てに気付いた凛々蝶様は双熾の下へ。



「君だったのか…」
「凛々蝶様…ッ!」
二人の距離が、ついに零に。



「いいえ…。いいえ、気付いてくださったのは、貴女です」
もう何も言葉はありません。
不器用で器用な主と、器用で不器用な犬に祝福あれ。

次回「二人になった日」。
もう今回が最終回でいいじゃない。
それくらい素敵。