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狼と香辛料ⅩⅤⅡ Epilogue:感想

2012.03.06(01:00) 112

狼17 (7)

発売されていた事に全然気づかなくて、
今日本屋さんで見付けて初めて存在を知りました。

前回で完結って言っていたから、新刊まったくチェックしていなかったのに。
ズルいぞ、でも嬉しいぞ。
ホロは人生の個人的ヒロインランキングベスト5には入ります。

こんなに可愛い子はそうそういませんよ奥さん。
ロレンスの存在あっての部分も多々ありますが。
やはり男は女を輝かせるために存在するのです。
逆も然り。

そんなわけで。
今更感がありますが、折角なので感想戦です。
リアルタイムでは無いので、どちらかというとしんみり口調でお送りします。
最終巻ですしね。

語る事ももっとあるような気がしますが、逆に語りたいような話程言葉が出てきません。
上手く言葉に出来ないというのもありますが、下手に語ることで感動が薄れそうな。
ともあれ、この作品に出会えてよかったと心の底から思います。

では。
お暇でしたらお付き合いくださいませ<(_ _)>


「Epilogue 幕間」

狼17 (8)狼17 (10)

ホロレンスの旅館の開業前祝いというか、どうも結婚式に呼び出された、
エーブ、ノーラ、ディアナ、エルサ、フランの5人の女性。

5年の間に皆、素敵な女性に成長しました。
さすがにディアナは変わりませんが。

全員があの2人に関わって人生が大きく変わって。
さすがにディアナは変わりませんが。

こうやって5人が一堂に会して、笑顔で思い出話を語る。
あぁ、本当に物語が終わるのだなぁ、というのが実感させされます。
それでもこれは新たな旅立ちへ続くお話。

頭が良くて子供っぽくて、素直じゃなくてとても純粋な、
とある行商人と賢狼の、新しい人生の始まりへと続く物語。



「Epilogue 終幕」

狼17 (4)

この段になってもホロの振り回されているロレンスという構図は変化ありません。
何だかロレンスも年を取ったなぁと実感されるのは、
コルが成長して非常に有能になった事が原因でしょうか。

狼17 (9)狼17 (11)

外面も内実も完全に夫婦であるにも関わらず、あくまでもそれを認めなかったホロ。
ロレンスが考えている以上の、様々な想いが根底にあったのでしょうが。
落成、結婚、そして二人の絆の結晶。
きっと多くの人に心の底から祝福される、素晴らしい記念日になった事でしょう。

狼17 (12)

新しい門出、新しい家族。
遠く離れた南の小さな村から始まった、長くて短い旅路の果てに。
その道中で遭遇した様々な人物や事件の末に辿り着いた現在の2人の在り方。
これからまた新しい旅が始まります。



「行商人と鈍色の騎士」

狼17 (5)

今は亡き主君の命を守る老騎士と、ホロに出会う前のロレンスのお話。
お互いに頭の回転が良く、言葉の妙も弁えている同士の会話は楽しいです。
ホロレンスみたいに、恋愛やその他の雑多な感情が混じらない分だけ、より一層。

手間賃はきっちりと取るものの、査定に変な欲目を出さずに、実直に金額を伝えるロレンス。
いくらでも誤魔化して利益を増やす隙もあったでしょうに、そういう事をしないお人好し。
だからこそホロと出会ってその手を取って共に旅をして辺境の地で結ばれて。

老騎士の、金にもならない浪漫的なお願いにも付き合ってあげて。
ホロに気を取られて右往左往したりしない状態のロレンスという男が、
どれだけ良い男かというのが顕われています。
そして暗に普段のロレンスがどれだけホロに心を奪われ、振り回されているかも。

狼17 (13)

ホロにとっても、かの老騎士の末期には思うところもあるのでしょう。
約束した若者の死後も神として村を見守り続けた彼女。
己の過去と重なる部分もあったのかも知れません。
そしてその老騎士がロレンスとの出会いをきっかけに旅立ったように、
自分もまたロレンスとの出会いがきっかけでヨイツへの旅路に立って。

様々な想いが去来して、それでも旅は続きます。



「狼と灰色の笑顔」

狼17 (2)

外伝らしく、語り部がコルのお話となっています。
ホロレンスのイチャラブっぷりが、
第三者にどのように映るかが客観的に描かれていて面白かったです。
完全に読者代理の様なコルの思考パターンに素直に感情移入できます。

以心伝心、言葉もアイコンタクトすらも無い二人の鮮やかな連携。
短編らしくスパッと歯切れの良い、素敵なお話でした。

あと、コルが二人の気遣いをきちんと理解しているところも分かって。
多少感情的な誇張は否めないでしょうが、賢い子です。
そりゃ、5年後女性にモテモテにもなるわけです。



「狼と白い道」

狼17 (6)

旅の合間の、名も無き村でのお話。
ホロの策略に、渋々ながらも協力してあげるロレンスの構図。
いつも通りの長閑な光景です。

狼17 (1)

『旅の途中』。
これがやはりこの作品の1つの象徴的な単語の1つだと印象付けるお話でした。
行商人としての旅、番としての旅、人間としての旅、そして賢狼としての旅。
それらが全て重なって、寄り添って、捻れて、絡み合って。
その結果が『狼と香辛料』という物語なのでしょう。



狼17 (3)

支倉先生、文倉先生、お疲れ様でした。


がっちの言葉戯び


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