
完全に物語の中軸が美九の攻略から十香の救出に移行して、
後回しにされている感が否めずに心配しましたが、
サブタイトル通り、今回は美九の件ががっつり進む模様です。
何故こんな不思議な構成にしてしまったんでしょうね、原作通りなんでしょうけど。
最後まで見終われば、その意味に理解が届くのかしら。
それでは宜しければ続きからご覧下さい。









天使を扱えると言っても、身体の方は修復能力があるだけの、至って普通の肉体。
立ち塞がるウィザード達が束になって制圧に来れば限界が来て押さえ込まれるのは必定。
そうでなくても天使を使用する度に身体は壊れ、体力が持って行かれる始末ですし。
が、そんな士道の援軍として突如現れたのは誰あろう、
士道を蛇蝎の如く嫌っていた誘宵さん家の美九ちゃんでした。
多人数相手には本当に便利な能力ですね、十香の剣みたいに無駄な破壊力も無いし。










そのまま士道に同行する、美九の嫌そうな表情がマジ萌える。
あくまでも十香を自分の物にする為に来ただけだと嘯くあたりも、素敵なツンデレちっく。
そうして改めて旅路の供を得た士道が十香の下へと向かう間も、
外では真那がジェシカを、更には援軍として参戦したエレンまでもを相手取って苦戦中。
そこに新装備を纏った折紙ちゃんが駆けつけて2vs2の状況に持ち込み、
譲れない女同士の意地をぶつけ合って候。
これで社屋内に存在する、名付きの敵性戦力はウェストコットくらいになりましたけども。







趣味と実益を兼ね備えた美九の尋問によって十香の監禁場所も判明。
阻む敵兵も“声”と“剣”で薙ぎ払い、
代償に士道は身体をボロボロにしながらも止まらずに上を目指します。
そんな士道の行動原理は理解を超えるのか、単に認めたくないのか、
美九は敢えて茶化す様に嘲りますが逆に士道の覚悟を思い知らされる結果になり閉口。
いやはや、士道は相変わらずこういう事に関しては病的なまでにブレないですね。











士道が美九の屋敷で見つけた、彼女の真実。
それは美九が元々は人間として生まれ、
琴里と同じ様に“ふぁんとむ”によっt後天的に精霊へと変化した存在だということ。
昔の自分と同じ人間を何故そこまで嫌うのか、士道のその問いかけに、
ここでようやく過去に味わった裏切りと苦痛の記憶を語り始める美九。
曰く、アイドルとして人気が出始めた頃に事務所から命じられた枕営業を断ったら、
ありもしないスキャンダルをでっち上げられてアイドル生命を絶たれ、
ストレスや心的外傷から声すらも出せなくなって全てを喪ったとか。
うーん、とりあえず気になるのは、宵待月乃のファンって男性ばかりだったのかしらね。
はてさて。






美九の決定的なトラウマを知って、それでも尚語勢を弱めず言い聞かせる士道はマジ凄い。
美九は本当に自分を思って止めてくれる、叱り飛ばしてくれる人を求めてるんでしょうが、
それにしてもこのエピソードを聴いて尚、きちんと正論を吐ける士道は………。
最早他に言うべき言葉も見つからずに子供じみた罵倒をする美九と口論しながら、
士道は自分が伝えたいことを全て言の葉に乗せ、想いを届けます。
さて、後もう一押し。









折紙ちゃんの新装備を改めてじっくりねっとり眺めると、
透過部分がほぼ肌色そのままなので、大変エロくて結構なお点前。
ていうか新装備じゃなくて押収品を寄せ集めた適当装備だそうですが、
そんな装備で大丈夫なわけもなく、人類最強のエレンさんに追い詰められる折紙ちゃん。
折紙ちゃんの綺麗な顔を刻みやがって、エレンまじ許すまじ。







間一髪、折紙ちゃん諸共エレンを狙い撃ったフラクシナスの主砲ミストルティンにより、
拘束状態を抜け出した折紙ちゃんは一矢を報いるも、
再び追い詰められて今度こそ万事休すかと思った矢先に時間切れでエレンが戦場を離脱。
こういうシーン、二次元ではよくある光景ですが、
悠長に捨て台詞を吐く余裕があるなら、とどめ刺す時間くらいあるだろうに。
ちなみに神無月は、ミストルティンで折紙ちゃんを巻き込んだ事はどう思っているのか。
別に死んでもいいや、くらいに思っている可能性が高くて怖い怖い。







十香救出作戦もいよいよ佳境。
ようやく手の届くところまでやってきた士道と美九は、ウェストコッド本人と対峙します。
天使を携えている士道の名乗りを聴いて笑いが堪えきれないウェストコッド。
“あの女”の思い通り、というのが誰を指すのか、狂三や琴里か、
まぁ普通に考えて“ファントム”の事を指しているのか。













後一歩のところで駆け戻ったエレンに背後から急所を貫かれ、
士道はそのまま自らの肉体から流れでた血溜まりに倒れ伏し、場には十香の悲鳴だけが。
これまでも十香の目の前で士道が瀕死の重傷を負い、結果暴走した事はありましたが、
今回は更にその先、倒れ伏した士道にトドメを刺すべく、
エレンが刃を向ける様を見せ付けることで十香自身に意図的に暴走させるみたいな、
何かそんな感じでゴー。




天使を顕現させるだけでは足りない、その先の力を求め“反転”する十香。
例の黒い十香の降臨の時でございます、皆様方。
いやはや、それにしても十香の剣で全く壊れないあの透明な仕切り板は凄いですね。
D.E.M.社の科学力も割と常軌を逸してます。
全てひっくるめて何者かの茶番って可能性が捨てきれないってくらいには、ね-。
ではでは、次回に続きます。
美九との関係もまだまだ完全に決着とは言いがたいこの流れで、
それよりも先にどうにかしなければいけない十香の反転騒動が勃発。
いやはや、シーソーの様にあっちこっち重点が映るエピソードになっちゃってる。
さて、リバース十香の件は次週だけでカタをつけることが出来るのかしら。
ありがとうございました、次回も宜しくお願いいたします。
失礼します<(_ _)>